この記事は、KAZさん(イージースキャル考案者)が動画で紹介していた、レンジブレイクアウト手法をEA化した結果を紹介します。
動画は以下です。
イージースキャルを公開予定
KAZさんという方をご存じですか?
知っている方はFX商材も割とご存知だと思いますが、KAZさんはイージースキャルというFXツールを開発していて、2025年に一度それを期間限定で公開

それに関連して、KAZさんが動画を公開していました。
この記事の最初で紹介した動画なのですが、その動画タイトルは
【プロ直伝】FXが最速で上手くなる方法【FXテクニカル.vol.100】
です。気になったので見て検証してみました。
レンジからのブレイクアウト
動画で紹介されている手法を一言でいうと、レンジブレイクアウトです。動画ではポンド円5分足で紹介していましたので、この後の検証も同じ通貨ペア時間足で進めます。



もちろん、ただのレンジブレイクアウトではなく、KAZさんならではの相場の捉え方やチャートの見方がyoutube動画内で紹介されています。
KAZさん流のレンジブレイクアウトの強み(KAZさん視点)
KAZさん流のレンジブレイクアウトの強みは、複数のトレンド圧力がかかることです。例えば、以下の動画スクショでは、四角い白の箇所がレンジ箇所なのですが、
- Aの場面で買った人が損切
- Bの場面で買った人が損切
- Cの場面で売った人
ということで3つの圧力がかかるので強いブレイクアウトになるというイメージです。



レンジの期間と幅
「レンジ」ブレイクアウトというくらいなので、レンジをどう定義するかが重要です。



KAZさんは動画内で、レンジの期間は1市場分続いていること、レンジの幅はポンド円では20〜30pipsが目安と紹介しています。
エントリーの方向性
エントリーの方向性については、大きなトレンドを捉えることの重要性を紹介しています。例えば、動画からのスクショですが以下のようなトレンドを捉えてエントリーの方向性を決めるというイメージです。



利確
利確ラインは直近高値or直近安値として紹介しています。



損切
損切りについては、動画で「リスクリワード1:2以上」という目安がありますが、これだけでは損切り位置は確定できません。




リスクリワード1:2、なら確定できますが
リスクリワード1:2以上だと機械的に確定できないです
KAZさんブレイクアウトをEA化してみた
EA化(プログラム化)の観点であやふやな部分があるのですが、以下のような前提でブレイクアウトEAを作ってみました。
- 損切り用高安:5分足の過去24本
- 方向・利確判定:1時間足の過去72本
- 損切り幅:直近高安までの距離と、利確幅の半分の小さい方
- レンジ:仮設定として直前7時間・20〜30pips
- 固定ロット:0.01。探索範囲12本・48本の比較用設定も同梱



2026年のポンド円でバックテストした結果
以下の結果になりました。衝撃的な結果です。



的外れなトレードをしているのでは?
明らかに勝てていませんので、的外れなトレードをしているのではと疑いまして、トレードした期間前後も含めたチャート画像で検証しました。
検証1



これは負けた事例です。赤い四角枠のところ辺りをレンジ相場だとみなして、上にブレイクアウトしたので買いでエントリーしました。その後負けているのですが、確かに8月31日10時ごろからの安値を見ると徐々に上がっているのでトレード手法から考えると買いエントリー目線で良いかもしれません。利確目標へ届く前に戻された形で、利確位置が結果に影響した可能性があります。
レンジ相場の定義はもう少し検討すべきですが、あまりに的外れなトレードというレベルでは無いように見えます。
検証2



これも負けた事例です。典型的なブレイクアウトでのダマしに引っ掛かったパターンですね。赤い枠がおおよそレンジ相場とみなせそうですし、安値が切りあがっていますので買いエントリーで良さそう。結果的に負けたパターンです。
検証3



赤い枠がレンジ相場とみなして、それより前の値動きを見ると高値が段々下がっているようにも見えますので、ブレイクアウトして売りエントリーというのは妥当だと思いますし、このトレードは勝てています。
総括
もちろん改良の余地はあるでしょうが、あまりに的外れなレンジブレイクアウトではなく、一定程度KAZさんが紹介している特徴を捉えようとしているように見えます。
バックテスト結果が悪い結果を推測
KAZさんが本当にこのレンジブレイクアウトを使って勝ち続けているなら、おそらく以下の観点でEA化ができていないのだと捉えています。
- 動画で示されていない場面選びがある可能性
- 説明された条件だけでは優位性が足りない可能性
特に、場面選びというのはかなり大事です。そもそもレンジ相場になりやすい時間帯やトレンド相場になりやすい時間帯もありますし、経済指標発表も注意した方が良いですしね。
工夫するなら
EAの微調整(パラメーター調整)ではなく、
- 上位足トレンド
- ブレイク後の押し戻し
- 取引時間帯
などの構造的な条件の追加をやるべきです。
ですが、、
これらをやれる人はもう初心者トレーダーではありません。
まとめ
今回検証したブレイクアウト手法の動画内容ですが、動画内容自体は悪くありません、というか理にかなっています。
ですが、これはレンジブレイクアウト手法におけるある側面だけを見たようなものでして、これだけで勝ち続けるというのは僕は正直難しいと思います。
もう1つ、時々お伝えしていることとしてエッジがある手法(有意性のある手法)はネットで無料公開されることはありません。公開されたらいずれ多くの人に広まってエッジが無くなるからです。
この辺りは、ご自身で研究しながらブレイクアウト手法をブラッシュアップしていくか、有償にはなってしまうけど近道になりそうなブレイクアウト手法を入手するのが有用な手段だと思います。
記事の最後に少しだけ宣伝させてください。
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