IMM+mataf
僕たち日本人に身近であるドル円については
- ●●年ぶりの円安
- 暮らしへの影響や今後の見通しは?
という話がずっと続いて、日本政府・日銀が為替介入をする状況になっています。
IMMとは何か?
米国シカゴにある通貨先物市場のことです。シカゴ商品市場(CME)の一部門として1972年に創設されました。IMMの数値はヘッジファンドなどによる投機的なポジションを示しており、将来の為替需要の一要因となるため、市場関係者が注目する数値です。
IMMの詳しい情報については当サイトの過去の記事を見てください。
IMMのデータはユーロドルやドル円などの通貨ペアではなく、「ドル」「円」のデータになります。ここでは円のデータをグラフ化しましたので以下の画像を見てください。
IMMデータのグラフ化(円)
このグラフは以下がポイントと捉えています
- この数週間で、円の買いが減って、円の売りが増えている⇒更なる円安の傾向
- 円の買いと売りの「差引」が過去最高レベルに近いくらい差がある⇒更なる円安の傾向
上のIMMのデータだけ見ると、ドル円が一方的に上昇しそうです。今後も日銀の為替介入があり得るので一直線にドル円が上昇する事は無いでしょうが、長い目で見ると146円や147円になる可能性も十分にあります。
ちなみに、1か月前に同じような分析をしてその時は一時的な値下がりを予測して当たっていましたので、手前味噌ですが上記の可能性も参考にしていただければ幸いです。
(1か月前の分析結果)
円を売る勢いが来週以降も強いようでしたら、一時的なドル円の下降=本格的な下降トレンドでは無くて、一時的な値下がり(押し目買いのタイミング)の可能性が大きくなります。
マタフ(mataf)で通貨強弱を見る
Matafについては下記の当サイト記事でも詳しく解説していますが、オンラインで使える通貨強弱ツールです。
Mataf(マタフ)で通貨の強弱を見てみる
下の画像はマタフで円、ドル、ユーロ、ポンドの相対的な通貨強弱を見た結果です。
赤い線がドルの強弱になります。ドルは直近で下がったのですが再度上がって強くなっています。ポンドはその逆ですね。これはイギリスの経済政策の迷走が要因だと考えられます。ユーロは緩やかに上昇していますが、ウクライナ侵攻はまだ続いていることもあり不安定になる可能性は考慮した方が良いと思います。
この通貨強弱を見るとポンドドルはかなりボラティリティが大きくなり下落が継続する可能性があります。ドル円については先ほどのIMMのデータを合わせてみても上昇する可能性が大きいと考えるべきです。
マタフでは長期トレンドを見る
ただ、マタフでは大まかなトレンドを把握できますが、どこまでレートが伸びるかを予測することは難しいです。
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