ナンピン手法について調べてみた結果⇒EAはボロ負け、裁量は経験などが必要

この記事ではトレード手法の1つである「ナンピン(難平)」について考察してみました。

トレーダーはナンピンという言葉を知らなくても、1度は実践したことがあるだろう手法です。
そのリスクの高さと、損失をできるだけ回避する方法について紹介します。
目次

ナンピンとは?

簡単に言うと、エントリーした方向と逆側にローソク足が進んだ時にポジションを増やして、最初のエントリー価格と買い増しエントリー価格で平均エントリー価格を変動させるテクニックです。

以下の画像を見てください。

ナンピンの概念

ナンピンの概念

1ドル112円で買いでエントリーしたけど、1ドル110円まで下がったしまった場合。いつか上昇するだろうと信じて110円でもう一度エントリーすると平均エントリー価格が111円になります。

その後、ローソク足が上昇すると最初112円で損した分も含めて勝てるようになります。

これがナンピンのシステムです。

ナンピンが勝てる前提⇒トレードする通貨ペア・時間足では永遠にレンジ相場である

じゃあナンピンをしておけば、必ず勝てるのか?
そうでもありません。
なぜかというと理由はシンプルで、ナンピンのコンセプトとして
  • Buyのタイミングをミスったけど、その内レートが上昇するだろう
  • Sellのタイミングをミスったけど、その内レートが下降するだろう
と考えているトレーダーさんが少なからずいらっしゃって、そういうトレーダーはその内大きく負けます。
そのトレーダーさんが許容できるマイナス幅を超えると、それ以上ナンピンができなくて証拠金も足りずに破綻します。

金持ちはナンピンをしない(ウォール街の格言)

僕はツイッターで定期的にこのように言っています↓
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ナンピンEAはまぁ勝てない

当サイトでは今までにも海外と国外のナンピンEAやナンピントレード手法を検証したことがあるのですが、今のところどの商材もいつか必ず破綻しています。

例えばw2c clipperという有名だったEAは以下の成績になりました。

Flywheel Forex EAというEAの成績も以下のようになりました。

試しに年利500%の有料ナンピンEAを使ってみたが。。

当サイトでは試しに1万円弱で販売されていたナンピンEAを使ってみました。

謳い文句としては年利500%です。
バックテストをしてみたのですが、、以下の成績になりました。

2019年のバックテスト結果

2020年のバックテスト結果

2021年のバックテスト結果

2021年は勝っているように見えますが、これはポジション保有途中のものがこの記事を書いている日時までしかトレードできず強制終了したためです。
途中決済された箇所は以下のようにトレードされているところです。

EAでは勝つのが厳しいんですかね。。

ちなみに、EAのプログラムの中身を見るとRSIが30を割ったときに買いエントリーする、というシンプルなものだったので

そりゃ負けるわな。。
という評価をしています。

ナンピンを使った裁量トレードは経験が必要

ナンピンを使用したFX教材として、比較的まともな黒鳥FX俱楽部というものがあります。

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黒鳥FX俱楽部はナンピンを使います。

ファンダメンタルズ分析で長期的なトレンドを予測してエントリーをするが、一時的に逆行した場合にナンピンを使い、エントリー価格の平準化を行う。
そしてエントリー価格平準化の後に、長期的なトレンドに乗って利益が出た場合は利確し、またエントリーを行う(場合によっては再度ナンピン)。

というイメージです。

手法の名前に「トラップリピート」とありますが、ある程度規則性が想定できる相場においてエントリーを繰り返していき(ナンピンをしていき)、利益を細かく得ていく事から名付けられたのだと思います。

ナンピンを使うので、損失が確定する時には大きな損失が発生する可能性もあり割と上級者トレーダー向けの手法になります。

資金もそれなりに必要ですしね。
細かく言うと問題があるので概要だけ言うのですが、コンテンツのトレード実践動画(2020年5月ごろ)の1つでも、ファンダメンタルズ分析の読みが外れて大きく損失を重ねた場面があります。
大きく損失を重ねる事はあり得る事なので、そこが悪いとは思いませんが、ナンピンはそもそも負けるときに大きく負けますし、黒鳥さんのような経験豊富なトレーダーでも負けてしまうことは当然あり得るという事で、ある程度のトレードレベルが求められます。

どうすればナンピンで勝ちやすくなるのか?

ナンピンで勝ちやすい状況になるにはいくつかの条件があります。

  • レンジ相場が多い通貨ペアに限定する
  • トレードする通貨ペアに異常に詳しい
  • 資金管理も併用する
  • 十分な資金(あるいは最小限のロット数)

対象の通貨ペアはAUDJPYやUSDJPYがあります。日本人トレーダーはUSDJPYに詳しい人も多いと思います。

また、資金管理のポイントとしてはナンピンでエントリーする時のロット数を変動させることで、ある程度含み損を抱えていても、ローソク足が少しエントリー方向に伸びるだけで勝つ事も可能です。

一時的に含み損が大きくなるケースがあり得るので十分な資金が必要です。

当サイトでは、ドル円で11年間破綻しない両建てナンピンEAとしてWaveCatchEAを作成しました。
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この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

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