ボリンジャーバンドを使った「正しい利食い方」と、そのエントリー方法の考察

いきなりですが、ボリンジャーバンドをどのように利用していますか?
そもそもボリンジャーバンドを使っていないトレーダーもいるのですが、逆張りに使っているトレーダーもいるようです。
この記事では、
  1. ボリンジャーバンドの典型的な使い方(逆張り)
  2. そのリスクの高さ
  3. ボリンジャーバンドを使った正しい利食い方の紹介(引用)
  4. その前提となるエントリー方法について考察

という内容を紹介します。

以下の記事から一部内容・画像を引用をしています。

FX「初心者が勘違いしがち?ボリンジャーバンドの『正しい利食い方』」まんが!週刊FX 2021年9月17日号

目次

ボリンジャーバンドの典型的な使い方(逆張り)

ボリンジャーバンドの特徴の1つとして次のポイントがあります。

ローソク足がボリンジャーバンドの中に●%の確率でおさまる
例えばチャートの値動きがボリンジャーバンドの2σの中に収まる確率は約95%です。
逆に言うと2σの外側にいる滞在時間は短いとして、逆張り手法が有効だと考えるトレーダーもいらっしゃいます。
その考えを元に以下のようなトレードができます。
ボリンジャーバンドの逆張り手法(引用:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gaitamesk/20210916/20210916132738.png)

ボリンジャーバンドの逆張り手法(引用:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gaitamesk/20210916/20210916132738.png)

これ自体、特に間違いとは思いませんが、実は昔このようにボリンジャーバンドの逆張り手法を使ったFX商材がありました。

あわせて読みたい
(販売終了)3R-リアルFX【検証結果】 3R-リアルFXというFX商材を検証レビューします。現在は販売終了しています。 3R-リアルFX 評価:(買わなくても良い)ネットでも分かるレベルのトレード手法。根拠に乏...

この逆張り手法は4000万円稼げたけど4000万円マイナスになったという、比較的リスクの高いトレード手法でした。

ボリバンの逆張り以外にも、損切を設定しない・ナンピンを続けるなどの問題点があった手法です。

ボリンジャーバンドの逆張り手法のリスクの高さ

ボリンジャーバンドの2σの中に95%の確率で収まるのに何で大負けするのか?
そう思うトレーダーも多いかもしれません。
この記事を書いているのは2021年10月中旬ごろなのですが、ドル円のチャートでもローソク足が何回もボリバンを超えたのに何で逆張りで負けるのか?と思うトレーダーもいるかもしれません。
これには考えられる可能性があります。簡単に紹介すると以下になります。
  • ボリンジャーバンドは正規分布を仮定したトレード
  • ボリンジャーバンドは正規分布のシグマ(ボリバンの線)を使ってトレードする
  • しかしトレンド相場では、そもそも正規分布ではない
  • ローソク足がボリバンの線を超えることがレアケース、という前提が成り立たない
  • これを信じて逆張りでトレードすると痛い目を見る

ボリンジャーバンドの95%などの数値は、すべての相場で当てはまらない

ボリンジャーバンドを使った逆張り手法の根拠である、ローソク足が●%の確率でボリバンの中におさまるという考えが、トレンド相場で成り立つとは限らないので負けるのだと推測できます。

そもそも正規分布、というものがかなり特殊な状況下での分布なのであらゆる相場で正規分布になると思う方がどうかしています。
ですのでボリンジャーバンドを使った逆張り手法を無裁量で行ってもなかなか勝てないケースが出てくるのだと思います。

ボリンジャーバンドを使った正しい利食い方の紹介

先ほどから何回か引用している記事では、ボリンジャーバンドの使い方として利食いでの利用方法を紹介しています。以下の引用画像を見てください。

ボリンジャーバンドを使ったもみ合い相場(引用:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gaitamesk/20210916/20210916133007.png)

ボリンジャーバンドを使ったもみ合い相場(引用:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gaitamesk/20210916/20210916133007.png)

バンドが狭い箇所でポジションを持っておいて(エントリーしておいて)、ボリンジャーバンドが広がった時にローソク足がボリンジャーバンドの2σにタッチしたタイミングで決済
というやり方です。この方法も有効だとは思います。

ちなみに、じゃあどうやってバンドが狭い場所でエントリーするの?と言えば、ボックスのブレイクを狙う感じのようです。

どこがバンドが狭いのかを把握するのが難しい事もあり、けっこう難しいですね。
以下のチャート画像のように、少しでも利幅を大きくしようとしたら大損するケースも出てきます。
以下のようにボックスが少し動いたけど利幅が小さいのでもう少しローソク足が下がるのを期待しようとしたら
以下のように大きく逆行をしてしまう事もあります。
ですので、ボリンジャーバンドを利食いで使う場合は、良いエントリー方法が重要になってきます。そのエントリー方法についていくつか紹介します。

ボリンジャーバンドで利食いするための良いエントリー方法について考察

大きく3つの方法があります。

長期足やマタフを使って大きなトレンドを把握してその方向にエントリーする

これは見出しそのままなのですが、例えば1時間足チャートでトレードする場合に4時間足や日足チャートを見てトレンドを把握したり、マタフのような通貨強弱ツールを使って今後のトレンドを把握して、その方向にエントリーする方法です。

あわせて読みたい
マタフ(Mataf)で確認したドル円など主要通貨ペアの予想・見通し ここではMataf(マタフ)と日足チャートを見て2021年10月の直近の予測をしてみましょう。 【Mataf(マタフ)で通貨の強弱を見てみる】 下の画像はマタフで円、ドル、ポ...

シグナルツールを使う

FX商材の中には

のようなトレンドフォローシステムがありますが、もちあい相場の中ではうまく機能しません。

トレンドフォロー以外のエントリー検知を行うものとして、例えばトワイライトゾーンFXなどがあります。これを使うのも有効だと思います。

ドラゴンストラテジーFXも、インステッド版2ndを使えばレンジ相場でもエントリーシグナルの取捨選択ができます。以下のチャート画像も参考にしてください。

ドラストFXインステッド版2nd

ドラストFXインステッド版2nd

上のチャート画像だと緑のシグナル(買いシグナル)だけエントリーすることになります。
あわせて読みたい
ドラゴンストラテジーFX インステッド版2nd ドラゴンストラテジーFXインステッド版2nd¥15,000(税込) インステッド版2ndはドラゴンストラテジーFXの独自追加設定です。(ドラゴンストラテジーFX本体ではありませ...

機関投資家の仕掛けを検知する

機関投資家の仕掛けをレンジ相場で検知できれば、その方向にこっそりエントリーするだけで勝てる可能性が高まります。

機関投資家の仕掛けを検知するFX商材やツールとしては大きく2つありますので、それぞれ以下の検証記事を参考にしてください。

あわせて読みたい
ぷーさん式FXスキャルピングトレード手法「閃」検証結果と限定EA特典 ぷーさん式FXスキャルピングトレード手法 閃-せん-という、熊木 章人さんのFX商材を検証しました。 ここではぷーさん式スキャルピング閃の内容や検証結果を随時更新して...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

コメント

コメントする

目次