フィボナッチリトレースメントの具体的な使用方法と注意点

ここではフィボナッチの定義と
フィボナッチファンの使用事例を
解説していきます。

そもそもフィボナッチとは何か?
については以下の記事を参考にしてください。

フィボナッチファンの使用方法を知り、相場の反転と勢いを見抜く

目次

遅行インジケーターと先行インジケーター

インジケーターを大きく2種類に分けると
遅行インジケーターと先行インジケーターがあり、
個人トレーダーにとって代表的な
移動平均線やMACD、
ストキャスティクスやRSIなどのインジケーターは
遅行インジケーターになります。

遅行インジケーターとは、過去のデータを利用・計算して
マーケットを分析するツールです。

個人的には遅行インジケーター(もしくはモデル式)も役立つとは思っているのですが、
チャートは予測できないランダムなもので
過去のデータから読むことは非常に難しいとも言われています。

逆に
先行インジケーターは今を分析し
未来を読むインジケーターになります。

ここで紹介するフィボナッチリトレースメントは
先行インジケーターにあたります。

フィボナッチリトレースメントの基本的な考え方

フィボナッチリトレースメントは
フィボナッチ比率を使って
相場の動きを予測し
トレンドの半ばにおける「戻り」の判断ができます。

例えば、
上昇トレンド中に価格が下がった時に
どこまで下がるか、
下降トレンド中に価格が上がった時に
どこまで上がるか、
といった判断の精度があがります。

フィボナッチリトレースメントでは
フィボナッチ比率に基づいた38.2%,61.8%
それと補足的に50%を水準にして、
トレンドの変動を判断していきます。

あくまで基本的な考え方で、
勝っているトレーダーは色々と
カスタマイズすることもあります。

※この記事の後ろで少しだけ紹介します。

基本的な考え方は
強いトレンドの場合は
一時的に38.2%前後までトレンドと逆行し
弱いトレンドの場合は
50.0%前後または、61.8%前後まで逆行するというものです。

フィボナッチリトレースメントの具体的な使用方法例

今から紹介する使用方法は
絶対的なもの・正解ではなく、
こういう使い方があるのだという参考にしてください。

いずれにしても、
フィボナッチリトレースメントは安値と高値を
0%、100%としてラインを引き、
その間にある38.2%、50.0%、61.8%を見て
トレンド途中の戻しと判断
するのが
一般的な使い方です。

1日の安値高値で次の日のローソク足を予測

下図のユーロドル1時間足を見てください。

1/10の高値と安値に0%と100%になるように線を引きました。

翌日の1/11は
1/10から1/11にかけての下降トレンドにおいて
一時的な上昇が1/11の早い時間帯に発生し、
その上昇(戻り)がおよそ38.2をピークになっていました。

61.8 から 38.2のラインをローソク足が行き来していますが、
61.8を割ったとたんに大きくブレイクしました。(元の下降トレンドに戻った)

フィボナッチリトレースメントは
このような一時的な下降トレンドにおける
値上がりの予測に使うこともできます。

比較的値動きの大きい1時間の安値高値で未来のローソク足を予測

下図はドル円5分足です。

1/11の16時の1時間の安値高値に
フィボナッチリトレースメントを引いて
その後のローソク足の動きを見てみました。

1/11の16時に急激な上昇トレンドになりましたが
その後61.8%付近のラインまで下降しています。

その後は再度上昇トレンドになりますが、
50.0%のラインと23.6%付近のラインで
ローソク足が若干足踏みしながらも
上昇しているのが分かります。

強い上昇トレンドが発生した場合に
すぐに下降トレンドぽい動きになることもありますが、
フィボナッチリトレースメントは
その下降する度合いを予想するのに
役立つことがあります。

フラッシュゾーンFXはさらにカスタマイズ

当サイトで優秀なツールと評価している
「フラッシュゾーンFX」という商材も
フィボナッチリトレースメントを使っています。

ただ、フラッシュゾーンFXでは
フィボナッチリトレースメントに「ゾーン」という概念を取り入れ
あるローソク足のパターン(サイクルクローズ)が出現して
ある幅にローソク足が入った時に
エントリーして勝っていく手法になります。

直近の成績はこちらをご覧ください。

フラッシュゾーンFX チャート分析 2019年その1

機関投資家の動きを先読みする

昔こんな記事を書きました。

バイナリで11連勝したり、K_SwingTradingで52pips奪取したいですか?

バイナリーオプションで11連勝した時も
フィボナッチリトレースメントは使っていました。

そしてその内紹介する
僕の師匠の手法なのですが、
裁量判断で機関投資家の動きを先読みして
利益を奪取する手法でも
フィボナッチリトレースメントは使われています。

(もちろんフィボナッチリトレースメント自体
かなりカスタマイズしていますし
それ以外にも使っていますが)

フィボナッチリトレースメントは
使い方次第でかなり役立つツールなので、
ぜひ一度お試しください。
MetaTrader4に標準ツールとして搭載されている場合が多いです。

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この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

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