現代において人工知能(AI)という言葉は色んな場所で聞くようになりました。当然トレードや投資の世界でも言われています。無料で使える人工知能プログラムもありますので、当然の事ながら
- 人工知能にビッグデータを適用して、未来の相場を予測できないか?
- 未来を予測してトレードで勝てないか?
という考えも出てきます。そこで2022年7月ごろに人工知能を使ったFXトレードサービスの成績を見てみました。
- みんなのFX テキストマイニングAI
- マイメイト(インヴァスト証券)
について検証をしていきます。
みんなのFX テキストマイニングAI
「テキストマイニングAI」は、FX業界初の為替ニュースをもとにした売買シグナルです。190カ国以上で4万社を超える企業や金融機関に金融市場データを提供しているRefinitiv社(旧トムソンロイター社)のテキストマイニング技術および心理スコアリング技術を活用し、機械学習によりドル/円相場やユーロ/ドル相場の為替相場動向を予測します。
以下のようなイメージで自動売買がされるようです。
このようなイメージ図を見ると、とても優秀な頭脳が多くのデータを解析して優秀な売買シグナルを配信していると思うでしょうが、私はみなさんの方が優秀だと思っています。データサイエンスを知っている自分からすると、そんな大した事はしていないと思います(完全な個人の推測です)。
テキストマイニングAIの成績(22年7月と23年3月)
前回22年7月の成績は以下でした。
この時は残念ながら右肩下がりで、テキストマイニング+ボリンジャーバンド・移動平均線というストラテジーでも勝てていませんでした。
そして今は以下のような成績になっています。
前回検証時にも書いたのですが、今でも以下のような考えを持っています。
このようなイメージ図を見ると、とても優秀な頭脳が多くのデータを解析して優秀な売買シグナルを配信していると思うでしょうが、私は人工知能よりみなさんの方が優秀だと思っています。データサイエンスを知っている自分からすると、そんな大した事はしていないと思います(完全な個人の推測です)。
テキストマイニングAIの成績がイマイチな要因
(あくまで推測ですが)成績がイマイチな要因として以下の事が考えられます。
- テキストマイニングの方向性が自動売買に適していない
- インターネットにあるテキストの情報だけで通貨ペアのレートは決まらない
- 本当に稼げるテキストマイニングのテクノロジーは提供されていない
マイメイト(インヴァスト証券)
ユーザーの手によってエージェントが「誕生」して「育成」、そしてエージェント自身が継続的な「学習」を繰り返します。数あるエージェントの中から優秀なものだけが「選択」されます。マイメイトは市場環境に適応するAIモデルが繁栄するプラットフォームです。
マイメイトの成績(22年7月と23年2月)
この成績は1年間で600pips程度の利益になっています。勝てているから良いと見る事もできるのですが、このパフォーマンスはいくつものトレーダー(AIエージェント)の中でも毎月TOP100の成績を積み重ねたものである可能性が示唆されていました。
詳しくは前回の検証記事を見てください。
23年2月時点の成績は以下になりますが、画像はマイメイトのブログから引用させていただいています。
引用元のURLはhttps://blog.mai-mate.com/report/monthlyreport2302/です
繰り返しになりますが、どんなトレード手法やサービスも成績が良くない時はあるのですが、しばらく期間をあけて検証してもやはり良くなかったのは残念です。
そもそも人工知能で自動売買するのがベストなのか?
当サイトでは、人工知能とFXに関連する様々な情報や論文を調べてきたのですが、どれも似たようなアプローチを行っています。それは
というアプローチです。ですが、巷で使えるような人工知能でマーケットの予測ができていたらとっくにみんなやってるでしょう。
そんな人工知能がもしできたとしても、巷には広まらないでしょう。そうすると人工知能を使っても勝てなくなるから。
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