この記事ではX(Twitter)でよく見られているPDX手法という「パラボリック」というテクニカル指標と「ADX」というテクニカル指標を組み合わせたトレード手法をEA化した検証結果を紹介します。
以下はPDX手法のスクショです

PDX手法の概要と特徴
手法が紹介されているURLは以下からアクセスできます。
この手法はPDX手法と名付けられていて「パラボリック」というものと「ADX」というものをを使ったスキャルピング手法みたいです。
すごく簡単に言うと順張りロジック(トレンドフォロー手法)です。
「パラボリック」「ADX」について少し解説
PDX手法では「パラボリック(Parabolic SAR )」「ADX」が使われていますが、この2つテクニカル指標について簡単に解説します。
- ADX = トレンドの「強さ」を見る
- Parabolic SAR = トレンド方向と撤退位置を見る
というものです。
ADXは「上か下か」ではなく相場に勢いがあるかを見る指標です。ですので、これだけでは上昇か下降かは判断できないのでParabolic SARを使っているのだと思います。
Parabolic SARは、価格の下に点があれば上昇トレンド寄り、上に点があれば下降トレンド寄り、という見方をします。以下の画像を参考にしてください、見た事あるトレーダーもいらっしゃると思います。







「SAR」というものは「Stop and Reverse」の略称なのですが
その名の通りトレンド追随と反転判断に使う指標です
どこに優位性があるのか?
PDX手法の開発者が勝てそうと思ったポイントはおそらく以下です。
- ADXが高い = レンジではなくトレンドが出ている
- SARが下側/上側 = 方向が明確
- ADX上昇 + SAR連続 = トレンド継続の可能性が高そう
- SAR反転まで引っ張れば、大きいトレンドを取れそう
つまり「方向感のない相場を避けて、勢いが出たところだけ乗る」という考えなのだと思います。
弱点は?
PDXの優位性と思われる部分の着眼点は別に悪くないと思います。
じゃあPDX手法は聖杯なのか?というと弱点はあります。
あとで具体的に紹介するのですが、ADXがある程度の値を超えるころにはすでに値動きが進んでいることが多いです。一般的には、ADX25以上で強いトレンドと見ることが多いですが、PDX手法はもっと高い数値を基準にしています。
さらにParabolic SARも遅行系の指標です。
PDX手法は
- 価格が動く
- SARが追いかける
- ADXが上がる
- 条件成立
- エントリー
なのですが、
- その直後に伸び切って反転
という負け方が起きやすいです。
なので「強いトレンドが発生したら勝ちやすい」というトレンドフォローの性質に賭けている部分がありここが弱点になります。
PDX手法は勝てる時はありそうですが、めちゃくちゃ強いトレンドじゃないとPDX手法は機能しにくいのと、そういうトレンドは頻繁には発生しません。
PDX手法を詳しく見てEA化してみた
PDX手法を詳しく見ると
数値化されている部分と
数値化されていない裁量部分があります。
数値化されている部分
- 時間足:15分足
- ADX:期間14、ADXが38を上抜け
- Parabolic SAR:標準設定、ローソク足の下なら買い、上なら売り
- SARが同方向に3個以上連続している場合だけエントリー
- SARが反転したら半利確
- 逆側SARが3連続したら全決済
- SL/TPを20〜30pips固定で設定
通貨ペアは、画像を見る限りはドル円のようです。




(ドル円で強いトレンドって、、
と思ったかもしれませんが続けます)
数値化されていない部分
- 「直近安値・直近高値」を何本以内の高安で見るか
- 「SARが価格に近すぎる場面は見送り」の距離を何pipsにするか
- 「ADXの傾き」を何本前と比較するか
- 「レンジ相場を避ける」ために上位足フィルターを入れるか
- 部分利確を50%にするか、別の割合にするか
余談ですが、X(Twitter)で時々公開されている手法のいくつかはこの「傾き」という概念を取り入れています。傾きというのは数値が無ければかなり裁量的になるので、少なくとも初心者トレーダー向きではありません。
EA化してバックテストした結果



数値化されていない部分は、一般的な解釈で以下のようにしました。
買い条件:
15分足の確定足でADX(14)が38を上抜け
かつSARがローソク足の下
かつSARが下側に3本以上連続売り条件:
15分足の確定足でADX(14)が38を上抜け
かつSARがローソク足の上
かつSARが上側に3本以上連続決済:
SARが反転したら半分決済
逆側SARが3本連続したら残りを全決済SL:
固定20〜30pips、または直近高安TP:
固定20〜30pips、またはSAR反転ベース
手法自体に優位性があった場合、多少パラメーターが変でも割と勝てるのですが、PDX手法は厳しいです。パラメーターを触りまくって勝てたとしてもそれは過剰最適化にしかならなくて、実践には使えません。
PDX手法の強みをひと言で言うと「ADX38 + SAR方向一致で強いトレンド、それに乗ろう」なのですが、この2つのテクニカル指標だけでは良いエントリータイミングにならないのでしょう。
PDX手法が使える場面はあるか
このPDX手法はメイン手法にするのではなく、他のトレンドフォロー手法をメインに使う中で「ADX38 + SAR方向一致しているか」を見ると良いかもしれません。
例えば「逆張りを避けるフィルター」として上記の状態の場合は短期逆張りエントリーは控えることや、「既に持っている裁量ポジションの保有判断」として、まだ流れが続いているかを見てポジション保有を続ける、利益を伸ばすという使い方です。
年間8,000万稼いだ専業トレーダーが、今もリアルに使ってる手法
ということでPDX手法が紹介されていたのですが
- まず「年間8,000万稼いだ専業トレーダー」が本当かどうか
- 仮に本当であってもおそらく他の手法も使っている
というのが実態だと推測しました。
今回紹介したPDX手法の開発者が該当する、という話では無いことを強調したいのですが、X(Twitter)では、何でも書けます。
- 年収1億
- 東大卒
- 機関投資家として活躍
などなど。。年収1億は「円」じゃなくて別の通貨単位かもしれません。東大も東京大学ではない大学かもしれません。機関投資家として活躍したのは証明が難しいです。
今回、PDX手法がバズっていることから僕も知ることになり検証したのですが、素晴らしい肩書のトレーダーの公開手法は
必ずいい手法とは限りませんので慎重に判断していきたいところです。
参考になりましたら幸いです。











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