FXの上級トレーダーが知っている手法の1つに、ディナポリ手法というものがあります。
ディナポリ手法に欠かせない
- DMA
- フィボナッチリトレースメント
について、以前当サイトで解説しました。
ディナポリ手法の重要ポイントであるDMAとフィボナッチについて解説 FXの上級トレーダーが知っている手法の1つに、ディナポリ手法というものがあります。 これは、その名前からも予測できるようにジョーディナポリという人が考案、開発し...
この記事では、ディナポリ手法の具体的なトレード方法の1つであるコンフルエンスについて解説します。
ディナポリ手法のトレード方法の「シングルペネトレーション」「ダブル・リペネトレーション(ダブルレポ)」については以下の記事で解説しました。
目次
コンフルエンスって何なの?
ディナポリ手法のコンフルエンスですが、これは英語です、日本語に訳すと
合流、集合
という意味です。
何が合流、集合するの?
なのですが、フィボナッチリトレースメントが集合するという意味で使われています。
これからコンフルエンスの内容についてチャート画像も用いて解説しますが、概要だけ説明すると
- 任意の時間足での直近高値安値を見つけてフィボナッチリトレースメントを引く
- その時間足より長い時間足で高値安値を見つけてフィボナッチリトレースメントを引く
- 引いた2つのフィボナッチリトレースメントについて、38.2%、50.0%、61.8%のいずれかが接近する(集合する)ラインを探す
- そのラインを強力なレジスタンスライン、サポートラインとして捉える
というトレード方法です。
フィボナッチリトレースメントを2つの時間足で引いて一致するなら、そこは多くのトレーダーが意識するラインだろうという考えです。
この説明だけで分かるトレーダーもいらっしゃるかもしれませんが、1つ事例をお見せします。
コンフルエンスを確認するためにフィボナッチリトレースメントを引く
どんな通貨ペア・時間足でもいいのですが、今回はメジャー通貨ペアであるユーロドルで見てみます。
ユーロドル
4時間足
以下のチャート画像を見てください。
何の変哲もないユーロドル4時間足です。直近高値安値を見つけやすくするためにインジケーターのZigzagを入れています(チャート画像の赤いジグザグ線)。
Zigzagのパラメーターはご自身が使っているものでいいと思います。ディナポリ手法で使うよう言われているものではありません。
ここにフィボナッチリトレースメントを引くのですが、どこの直近高値安値を見るのかは決まっていません。裁量判断になってしまいます。
4時間足にフィボナッチリトレースメント
日足にフィボナッチリトレースメント
4時間足でフィボナッチリトレースメントを引いたのと同じように日足チャートでもフィボナッチリトレースメントを引きます。
4時間足と日足のフィボナッチリトレースメントを見る
以下のチャート画像を見てください。
黄色い枠で囲っている箇所で、4時間足と日足のそれぞれで引いたフィボナッチリトレースメントが重なっています。コンフルエンスの状態です。
ディナポリ手法のコンフルエンスは裁量幅が大きい
コンフルエンスって使いやすいですか?
と言われると、個人的には使いにくい部分もあります。
その理由は3つあって
- 直近高値安値の定義があいまい
- コンフルエンスが見つけにくい
- コンフルエンスがあったとしてもどのようにトレードシナリオを組み立てるかは別問題
というところです。
裁量幅が大きすぎて(自由度が高すぎて)、どうトレードに活用できるかを考えにくいです。
同じディナポリ手法の「シングルペネトレーション」「ダブル・リペネトレーション(ダブルレポ)」はスラストを探し、ラインを引き、どこでエントリーするか決済するかが明確になっています。
ですので、フィボナッチリトレースメントを引く機会が多いトレーダーが時々コンフルエンスを見つけた場合はラッキーだと思いトレードシナリオに組み入れると良いと思います。
もしくは、手前味噌になってしまいますがフィボナッチソリューションというトレード手法だともう少し簡易的かつ明確なトレードルールで実践が可能です。
2日前にフィボナッチソリューションで予測したレートはその後どうなったのか? この記事を公開する2日前に、当サイト独自手法の「フィボナッチソリューション」でのトレード検証結果と、直近の予測を記事にしました。 この記事では 2日前に予測した...
ディナポリ手法の他のトレード方法
ディナポリ手法では、この記事で紹介したDMAとフィボナッチをベースにしてトレードをしていきます。
コンフルエンスはこの記事で解説しましたが、その他の具体的なトレード手法である
- シングルペネトレーション
- ダブル・リペネトレーション(ダブルレポ)
- アグリーメント(相場の再トレンド化の検知)
については改めて別の記事として紹介する予定です。
コメント