この記事は、2024年7月25日~26日に書いています。わずか10日前には1ドル161円だったドル円が一時的とはいえ1ドル151円まで急落した(円高になった)タイミングですので円高について基本的な見方を解説します。
本題に入る前に(サンキューミスター神田の話)
少し前のニュースで、こういうのがありました。
「海外の投機筋は日銀の介入を『サンキュー、ミスター神田』と歓迎している」と言っていたとのこと。要は円安続くでしょってタカを括っていたようです。
この投機筋グループが
実在していたとしたら、
直近10円くらい下がったドル円を
今どう思っているんでしょうね
世間でも円高の話が時々出てきた
特にトランプ元大統領の銃撃事件以降、NHKニュースでもしばしば円高の記事が出てくるようになりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240725/k10014522811000.html
NHK ニュース
この記事を極めて簡単に要約すると
- 日銀の利上げ観測がある
- FRBの利下げが近づいているかも
- 日米の金利差が変わる可能性から円高になっている
という内容です。円高も要因として株価もけっこう下がっています(1日に日経平均株価が1285円下がるなど)。
日米の金利の話を掘り下げる
もう少し詳しく見てみたいのですが、
まず日銀の利上げ観測ですが100%利上げが決定しているわけではありません。また、記憶違いでしたらすみませんがその情報源は海外のどこかですのでどうやって日銀あるいは日本政府関係者から聞いたのか不思議です。
不思議というか、少し疑っています
もう1つのFRB(アメリカ)の利下げなのですが、これは最近の経済指標結果を受けて出てきている見方なのですが、「Fed Watch」というものでも見てみます。
Fed Watchは、FOMCでの金利予想について割と高い精度で出しているツール(情報源)ですが現時点での予想は以下画像になります。
金利は現状維持、が大方の予想になります。
日銀とFRBのこれらの情報をまとめて見ると、利上げ・利下げが確定したわけではなくどちらかというと現状維持の可能性もまぁまぁ高いと捉えれます。また、多くの人が日銀が利上げか?と思って来週7月30・31日の日銀金融政策決定会合を見ていて、やっぱり金利は今のままってなると逆にサプライズになって円安になる可能性もありそうです。
FOMCは8月1日の午前3時なので、来週半ば(7月30日~8月1日ごろ)のマーケットはかなりめちゃくちゃになる可能性があります。
NRIの記事を引用
NRI(野村総合研究所)という会社がありまして、そこに木内さんという方がいらっしゃいます。時々経済ニュースなどでテレビに出ている方なのですが、昨今の円高と株価急落について記事にしています。
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2024/fis/kiuchi/0725_2
木内登英のGlobal Economy & Policy Insight
記事の内容を少し引用させていただきます。
一部メディアが「日本銀行が7月30・31日の金融政策決定会合で追加利上げを検討する」と報じ、利上げ観測がさらに強まった。
金融政策決定会合前に政策決定を報じる観測記事の中で信ぴょう性が高いのは、日本銀行の事務方が市場の地均しを狙って情報の一部に言及したことを受けたものか、会合前日などに、日本銀行が政府に伝えたものが捕捉されたもののどちらかだ。今回の観測記事の情報源は、そのどちらでもないと考えられる。
従って、現時点では、7月30・31日の金融政策決定会合で追加利上げは見送られることを引き続きメインシナリオとしたい。ただし、会合直前の報道には注意を要する。
金融政策決定会合で追加利上げが見送られれば、再び円安方向への揺り戻しが生じるだろう。しかし、FRBの利下げが近いという重要なファンダメンタルズに揺るぎがない限り、1ドル160円まで円安が進む可能性は限られるだろう。
木内登英のGlobal Economy & Policy Insight
ということで、行き過ぎた円高は今後少しは緩和される可能性(ドル円が上昇する可能性)もあるかな、、と個人的に思っています。仮に上昇すると言ってもどこまで上昇するかはその時のローソク足の形状を見ないと何とも言えませんが。。
AIによって過度な円高が発生している?
昨今のトレード環境って、おそらくAI的なものが自動で世界のニュースを取得してトレードに活用していると僕は勝手に思っているのですが、一部ネット界隈で日銀の利上げ、FRBの利下げが言われているはずなので、それをAIが拾って解析してドル円で過度な売りトレードが発生しているのかなって思っています。
このAIの話は都市伝説レベルの話ですが
いずれにしても今後の
ドル円の動きに注目していきたいです。
P.S. AIのクセを使ったツール=AheadAI
10年前と比較すると、最近のマーケットはボラティリティが大きくなっているような印象です。これは各投資機関・グループが持っているだろうAIが連鎖反応を起こすからと考えていますが、そのようなAIのクセを利用するツールとしてAheadAIというものがあります。
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