コピートレードの危険性や強制ロスカットを、アサシンFX(AssassinFX)から学ぶ

この記事を書いている1日前にSNS上でアサシンFXというFX業者が話題になりました。

良い意味ではなく、コピートレードで不穏なトレードを連発してFX業者自体が使えなくなったという話題です。

当然、コピートレード用に入金していたお金は戻ってきていません。さらに、アサシンFXのコピートレードを募集していたSNSアカウントは漏れなく閉鎖・削除されました。

この記事ではアサシンFXなどで実施されているコピートレードの危険性やデメリットを学んでいきます。

目次

アサシンFX(AssassinFX)で何が起きたのか?

ひと言で言うと、強制ロスカットが起きました。以下のような被害が実際に起きています。

2022年9月より「みんなの船長」という人のコピートレードに参加しassassin fxという証券会社に計500万ほど投資しました。

毎日プラスで運用されておりましたが7/3 突然ロットを急にあげ証拠金を消滅するかのようにマイナストレードを開始しました。小生は早めに気づきすぐに資金をコピートレードと紐付けされていない口座に移し、直ちに出金依頼を行いました。

assassinFXからは出金受け付けましたと連絡ありましたが、現在のところまだ着金はされていません。3000人近くの人がassassin fxを利用したコピトレグループに参加されていたようで被害がかなり多く報告されています。

まだ出金期日までの期間はありますが、マイナストレードで資金を溶かされた方もたくさんいらっしゃいます。

https://runways.co.jp/media/assassinfx-scam/

AssassinFXを使ったコピトレで数千〜数万人が資金を溶かされる、出金が出来ない被害を受けています。

単純計算でも数億〜数十億レベルでの被害額があるそうです。

Twitter上でコピトレの募集を分かっているだけでも20人近くの自称トレーダーが勧誘しており、LINEに誘導後口座作成、その後各コピトレ主達のdiscord内に誘導されます。

そこで日々の収益などの報告がありましたが、7月3日の夕方頃からコピトレ主達が一斉に参加者全員の資金を溶かし始め、資金移動が間に合わなかった人は全損、資金移動が出来た人も現在出金申請待ちで資金が向こうにある状態です。

https://runways.co.jp/media/assassinfx-scam/

Twitterでは多くのアカウントがアサシンFXでのコピートレードを募集していたのですが、漏れなくアカウントが無くなっています。

コピートレードとは?

コピートレードについてご存じでしょうか?

コピートレードとは名前の通りプロトレーダーの取引を自分の口座にコピーする機能です。コピーするプロトレーダーがポジションを取った場合、全く同じポジションが自分の口座にも反映され決済するときも同じ方法で決済されます。

株式投資で言う投資信託と似たようなものと説明されることもあります。

プロトレーダーと同じ成績が自分の口座に反映されるということで、

  • トレードに自信の無い方
  • 信頼できるトレーダーの成績を取り入れたい

という人にとっては便利な機能です。

コピートレードをする意味(主催者側)

コピートレードをすることでプロトレーダー(提供する側)に何かメリットがあるのか?ということなのですが、コピートレードを行う場合はユーザーは手数料を払うことになります。

  • 毎月のサブスクリプション料金
  • 利益の一部からの成功報酬

などですが、統一された決まりはありません。何にせよユーザー側は何かしらの手数料を払うことになります。

プロトレーダー側は自分が勝つ事で「自分も利益が出てユーザーも利益が出る」というメリットがあります。

コピートレードの危険性

世の中良い人ばかりではありませんのでこのコピートレードを悪いように使う人もいます。最近TwitterをはじめとしたSNSでは

  • お金配りやFXで勝ってる風に演出してフォロワーを集める
  • フォロワーに信頼してもらいお客候補を集める
  • お客に海外FXの口座を開設させる
  • コピートレードで紹介者に報酬が入る
  • しばらくトレードで勝ち、さらにお客が口座に入金する
  • 強制ロスカットを連発して高飛びする

という方法で被害を受ける可能性があります。この記事の最初で紹介したアサシンFXという海外FX業者のコピートレードもまさにこのような方法で被害を受けたトレーダーが複数いらっしゃいます。

ちなみに、今回のアサシンFXでは強制ロスカットにあったトレーダーが多いのですが、海外FX業者が数字をいじって強制ロスカットをさせることも可能だと思います。

一見強制ロスカットに合っているのですがそれはパソコン・スマホ上の数値をいじっただけで、実際にはトレードすらしていなくて資金はそのままFX業者内にある、、という可能性もあります。

ある日コピートレードが変な動きをして強制ロスカットになりFX業者もパッと消えたら、あなたの資金はFX業者の懐に入ったと考えていいと思います。

募集していたトレーダー=FX業者の可能性

ちなみに、先ほど紹介したFXで勝っている風に演出なのですが、これはいくつかのやり方があり勝っている風に演出するのは難しくはありません。

トレーダーのアカウントが実はFX業者のアカウントだったら勝っている風な情報を出すのは簡単です。

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FX業者を作るのはそれなりの時間と費用が必要ですが金融ライセンスを保持していない信用が無い海外FX業者だったら比較的簡単です。信用が無いので誰もそのFX業者でトレードしませんが、Twitterで勝っている事を演出しているアカウントが紹介する場合は信用するお客もいます。

コピートレードはしない方がいい

コピートレードはしない方が良いです。

僕も過去に黒田さんのトレードをそのまま自分の口座に反映できたらいいのにというお声をいただいた事がありますがそのような事はしていません。

もしどうしても

やはりこのアカウントは信用できそうでコピートレードしてみようかな?と考えている場合は当サイトにお尋ねください。

絶対100%できるかは分かりませんが怪しいかどうか見てみます。今回はアサシンFXというFX業者で強制ロスカットと高飛びした事を解説しましたが

  • 海外FX業者でコピートレード募集されている
  • そのFX業者は信用力が無い
  • その業者ができて間もない
  • この記事で紹介した導線でコピトレ募集をしている

こういう場合は限りなく怪しいコピトレと思った方が良いです。

コピートレードより、EAや裁量トレードの方が良い

コピートレードの問題の本質は、自分じゃない他人に資金を委ねていることです。

他人と言っても、何年も何十年も活動をしていて自分も十分に知っている人の場合は別ですが、基本的には自己責任ということで自分でコントロールできるツールやEAを使う方が良いです。

勝った報告だけではなく負けた報告もしているトレーダーの方が信頼ができます。

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この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

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