IMM+mataf
僕たち日本人に身近であるドル円についてはテレビやインターネットで
- 50年ぶりの円安
- 暮らしへの影響や今後の見通しは?
という話がずっと続いて、日本政府・日銀が為替介入をする状況になっています。
IMMとは何か?
米国シカゴにある通貨先物市場のことです。シカゴ商品市場(CME)の一部門として1972年に創設されました。IMMの数値はヘッジファンドなどによる投機的なポジションを示しており、将来の為替需要の一要因となるため、市場関係者が注目する数値です。
IMMの詳しい情報については当サイトの過去の記事を見てください。
IMMのデータはユーロドルやドル円などの通貨ペアではなく、「ドル」「円」などの通貨単体のデータになります。ここでは円とポンドのデータを見ていきましょう。以下の画像を見てください。
IMMデータのグラフ化(円)
このグラフは以下がポイントになります。
- この数週間で、円の買いが減って、円の売りが増えている⇒更なる円安の傾向
- 円の買いと売りの「差引」が過去最高レベルに近いくらい差がある⇒更なる円安の傾向
上のIMMのデータだけ見ると、ドル円が一方的に上昇しそうです。ですが、今後も日銀の為替介入があり得るのでジグザグしながら上昇するのかもしれません。もちろん他の通貨の強さ弱さも関係してきます。
一直線にドル円が上昇する事は無いでしょうが、長い目で見ると146円や147円になる可能性も十分にあります。
IMMデータのグラフ化(ポンド)
ポンドのIMMデータについては外為ドットコムから引用しました。以下の画像を見てください。
緑色の丸で囲った箇所はポンドの売りと買いのデータなのですが、売りの方が多いです。ですが、先週や先々週と比較すると大きく変わっている訳ではありません(少し買いが増えている)。
ですので、円とポンドのそれぞれを見ると
- 円は段々売りが多くなっている(円が弱くなる)
- ポンドは以前と変わらず
それぞれを合わせると例えばポンド円は上昇しやすいと推測できます。ですが、ここで日銀の為替介入が発生するとこのようなデータ関係なく円が強くなるのでポンド円(やドル円など)は一気に下降します。
マタフ(mataf)で通貨強弱を見る
Matafについては下記の当サイト記事でも詳しく解説していますが、オンラインで使える通貨強弱ツールです。
Mataf(マタフ)で通貨の強弱を見てみる
下の画像はマタフで円、ドル、ユーロ、ポンドの相対的な通貨強弱を見た結果です。
赤い線がドルの強弱になります。ドルは直近で下がっています。ポンドはその逆ですね。円は何とも言えず停滞しているような感じです。
マタフのグラフを見るとポンドが上がると仮定してポンド円やポンドドルの買いエントリーを考えても良さそうですが、その2通貨ペアはすでに上昇しきった感じもします。
マタフでは長期トレンドを見る
ただ、マタフでは大まかなトレンドを把握できますが、どこまでレートが伸びるかを予測することは難しいです。
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