この記事では昇金竜というEAの検証結果を紹介します。この記事を書いている時点でGogoJungleの売れ筋ランキング3位になっているものです。当サイトの検証視点を取り入れてAIに検証してもらった結果を中心に紹介します。
昇金竜の紹介ページスクショ

昇金竜のページは以下です(アフィリエイトリンクではありません)。
昇金竜のポイントは、マクロトレンドに依存した「ベータ」の抽出とナンピンのリスクです(ページで紹介されているバックテストのドローダウン率と、実際の成績におけるドローダウン率が一致しない)。
ロジックの合理性:70点 / 統計的優位性:50点 / リスク管理:75点
ロジック分析:マクロトレンドに依存した「ベータ」の抽出
本EAは「XAU/USD(ゴールド)の5分足」において、RSI(2)の極端な売られすぎをトリガーとし、ATR(平均真の範囲)を用いた動的ナンピンでポジションを構築する「買い特化型」のロジックです。



マーチンゲール非採用の堅実性
ロットを機械的に倍買していくマーチンゲール方式を排除している点は、口座破綻のスピードを遅延させる意味で高く評価できます。ATRを用いて相場のボラティリティに合わせてナンピン幅を広げる設計は、MQLプログラムの制御としても理にかなった動的アプローチです。
「買い特化」という構造的バイアス
ゴールド特有の「急落してもいずれ戻る(歴史的な上昇トレンド)」という性質に極端に依存しています。これはシステム固有の「アルファ(優位性)」というよりも、ゴールドというアセットそのものが持つ「ベータ(市場連動性)」を抽出している側面が強いと言えます。
ATRに基づくと推測されるステップトレールは、トレンドの初動から終動までを数学的に追いかける設計です。また、以下のチャート画像(引用)のように部分決済を行い利益を刻み続けるという特徴があります。
リスク評価:非マーチンゲールでも消えない「ゴールド特有の暴力性」
マーチンゲールを行わないとはいえ、フォワードテストで最大20ポジションを保有するナンピンロジックである以上、リスクは潜在的に巨大です。
フォワードとバックテストの乖離
11年間のバックテスト(単利・100万円に対し0.01ロット)では最大ドローダウンを12%に抑え込んでいますが、実際のフォワードテストでは既に27.50%(241,048円)の最大ドローダウンを記録しています。これは実環境のゴールドの急変動において、複数の含み損ポジションを抱え込む期間が想定以上に深いことを示唆しています。



複利(オートロット)の罠
このEAに複利機能があります。ただ、ゴールドに複利機能を掛け合わせるのは統計的に極めて危険です。連勝でロットが膨らんだ頂点で、ゴールド特有の「数ヶ月にわたる調整下落(数千pips規模)」に巻き込まれた場合、ATRでナンピン幅を広げたとしても証拠金維持率が急激に悪化します。
信頼性チェック:11年データの「生存バイアス」
サンプル数の信頼性
11年間で22,189回という取引回数は、統計的な大数の法則を十分に満たしており、データとしての信頼性は非常に高いです。
マクロ環境の過学習(オーバーフィッティング)
2015年から2026年というテスト期間は、ゴールドが1,050ドル付近から歴史的な大暴騰を遂げた「超強気相場」です。この期間で「買い特化のナンピン」を行えば、どのようなロジックでも勝率84%・PF1.93に近い数字が出てしまうという「時代背景のバイアス」を割引いて評価する必要があります。
最終的な推奨度
推奨度:ポートフォリオの一部として慎重に検討(メイン運用は非推奨)
マーチンゲールを排除し、ATRによる動的間隔調整を組み込んだ点は、開発者の堅実な設計思想が伺えます。しかし、本質的には「過去10年間のゴールドの大ブル相場に最適化されたシステム」です。
もし運用ポートフォリオに組み込むのであれば、以下の厳格なルール設定が必須となります。
絶対単利運用
複利機能(オートロット)は必ずオフにする。
資金の完全分離
フォワードDD(27.5%)を考慮し、最悪のケース(ゴールドの長期ベア相場転換によるトレンド崩壊)で口座が飛んでも痛手にならない余剰資金のみを割り当てる。
データの品質管理や厳密なバックテストの観点から見ると、この勝率84%は「相場環境が与えてくれた数字(生存バイアス)」と割り切って扱うべきデータです。
P.S.
当サイトで開発したEAであるラストアウトを同じAI・基準で総合スコアを出してもらったら88点でした。













コメント