EA「無双」を検証|岡田武史氏の実績・バックテストとドローダウン61.41%の注意点

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どうしてもいま、億万長者になりたい方へ。ほったらかしで億を作る禁断のEAをお見せします。

として掲載されている「無双」という岡田武史さんのプロジェクト(FX商材)の暫定検証結果を紹介します。今後クロスリテイリングさんから動画がいくつか公開されて、期間限定でEAが販売されると思います。

目次

EA「無双」

岡田武史氏が開発したとされるEA「無双」が、クロスリテイリンググループのWorks Agencyから紹介されています。

紹介ページには、

  • 1日で約96万円の利益
  • 1日で約146万円の利益
  • 勝率100%
  • 初期資金10万円から約3億6,000万円

といった、非常に目を引く実績が掲載されています。

しかし、EAの性能を判断する際は、利益額だけでなく「どの程度の資金とリスクで得た利益なのか」を確認しなければなりません。

無双EAの検証結果の結論

無双の公開ページでは、13日分のトレード結果が掲載されています。合計8,282,444円の決済利益を確認できています。一方、次の重要情報は公開資料から確認できませんでした。

  • 資金
  • 未決済ポジションがあれば、それの含み損
  • 最大同時保有ロット
  • ナンピンやマーチンゲールの有無
  • 第三者が認証した長期フォワード実績

さらに、後で詳細を公開するバックテスト上の相対ドローダウンは61.41%です。

したがって現時点では、「高い収益力を示す資料はあるが、安全性と実運用での再現性は証明されていないEA」と評価するのが妥当です。

※本記事は2026年6月18日時点の公開情報を基にしています。

無双EAとは?

無双は、岡田武史氏が長年の研究によって開発したとされるFX自動売買システムです。公式紹介ページでは、裁量トレードではなく、決められたルールによって自動的に取引するシステムと説明されています。また、次の3つを組み合わせた「新ハイリターン戦略」を採用しているとされています。

  • 高速リターン
  • 安全リターン
  • ポートフォリオリターン

ただし、紹介ページは、この記事を書いている時点で全3回ある内の1回しか公開されていなく、売買ロジックや資金管理の具体的な仕組みまでは明らかにされていません。

検証内容

今回の検証では、2026年6月18日時点で公開されていた以下の資料を使用しました。

  • 無双のバックテスト画像
  • 2026年6月1日~17日のうち13営業日分のトレード履歴画像
  • 無双の公式紹介ページ
  • 第1回の公式紹介動画

日別取引履歴については、掲載された損益を日ごとに集計しました。

さらに、バックテストの勝率、プロフィットファクター、平均利益、平均損失、最大ドローダウンなどを読み取り、日別実績との整合性を確認しています。

なお、本記事は公開資料を分析したものであり、EA本体を入手して行ったリアル口座検証ではありません。

無双のバックテスト結果

参考になるバックテスト画像として、以下の画像が公式紹介ページで掲載されていました、引用させていただいています。

くろだ

画像は、4つの画像が1つになっていますが、
左下がバックテスト結果画像です

公開画像から読み取れる主な数値は次のとおりです。

項目公開数値
通貨ペアUSD/JPY
時間足5分足
テスト期間2016年4月1日~2026年4月14日
初期資金100,000円
純利益約3億6,416万円
プロフィットファクター1.36
総取引数1,655回
勝率67.13%
最大ドローダウン約8,073万円・22.27%
相対ドローダウン61.41%
平均利益約124.9万円
平均損失約188.2万円
最大利益約1,100万円
最大損失約1,200万円
最大連勝22回
最大連敗5回
モデリング品質99.90%

初期資金10万円から約3億6,000万円という結果は、非常にインパクトがあります。また、バックテスト期間は十分に長く、数か月程度の短期テストに比べると相場環境の異なる期間を含んでいたり、総取引数も1,655回あるため、数十回だけの取引結果よりは統計的な参考価値があります。

勝率が約67%

バックテスト全体の勝率は67.13%です。内訳は、

  • 売りポジション:65.87%
  • 買いポジション:68.42%

となっています。売りと買いの勝率に極端な偏りがなく、特定方向だけに依存しているようには見えません。

バックテスト上は右肩上がり

資産曲線は途中に下落を挟みながらも、全体としては右肩上がりです。一時的な好相場だけで利益を出したテストではなく、約10年間で最終的に資金を増やした結果になっています。

モデリング品質が99.90%

公開レポートには「全ティック」「モデリング品質99.90%」と表示されています。始値だけを使った簡易テストより、細かな値動きを反映したバックテストである可能性があります。

最大の注意点は相対ドローダウン61.41%

無双のバックテストで特に注意したいのが、相対ドローダウン61.41%という数値です。

ドローダウンとは、資産が過去のピークからどの程度減少したかを示す指標です。相対ドローダウン61.41%は、バックテスト中に資産がピークから6割以上減少した局面があったことを意味します。

仮に100万円まで増えた口座が同じ比率で下落した場合、一時的に約39万円まで減少する規模です。また、資金が61.41%減少した後、元の水準へ戻すには、残った資金から約159%増やさなければなりません。

公式ページでは「安全リターン」という表現が使われていますが、相対ドローダウン61.41%というバックテスト結果を見る限り、無双を低リスク型のEAと評価するのは個人的には難しいと考えます。

平均損失が平均利益より大きい

また、バックテストでは

  • 平均利益:約1,249,056円
  • 平均損失:約1,881,505円

となっています。

平均損失は、平均利益の約1.5倍です。リスクリワードが低いとも言えます。

リスクリワードが低いこと自体は特に何の問題もありません。僕のラストアウトもリスクリワードは低いです。

無双EAのリスクリワードから概算した損益分岐勝率は約60%です。

バックテスト上の勝率67.13%が維持できれば利益が残りますが、実運用で勝率が60%前後まで低下すると、期待値がほとんどなくなる可能性があります。スプレッド拡大、スリッページ、約定遅延などによって勝率や平均損益が悪化した場合、結果が大きく変わる点には注意が必要です。

PF1.36をどう評価するか

プロフィットファクター(PF)は1.36です。PFは総利益を総損失で割った数字で、1.36の場合、総損失1に対して総利益が1.36あったことを意味します。1を上回っているため、バックテスト上の期待値はプラスです。ただし、初期資金10万円から約3億6,000万円という最終利益の印象と比べると、PF1.36は飛び抜けて高い数値ではありません。

トレード履歴結果の検証

紹介ページでは、直近のトレード履歴画像があります。以下に一部引用させていただきます。

13営業日の平均日次利益は、約637,111円です。掲載された13日間はすべて日次損益がプラスで、一部の日には「勝率100%」と記載されています。

ナンピンEAなのか?

掲載履歴では、同じ通貨・同じ方向の5ロット取引が複数回行われています。たとえば、EUR/USDの買いを複数回行い、近い価格帯で利益確定している取引が確認できます。この履歴だけを見ると、ポジションを積み増す運用にも見えます。

ただし、掲載画面には新規注文時刻が表示されていないので、前のポジションを決済してから再エントリーしたのか、複数ポジションを同時に保有していたのかは判断できません。そのため、無双EAがナンピンタイプなのかは分かりません。続報を待ちたいところです。

仮にナンピンを行うEAだとすると、購入前には以下を確認したいです。

  • ナンピンの有無
  • マーチンゲールの有無
  • 最大同時保有数
  • 1ポジション当たりのロット
  • 最大合計ロット
  • ポジション間隔
  • 損切り条件

バックテストと日別実績の条件が異なる

先ほど見たバックテストは、

  • USD/JPYのみ
  • 5分足
  • 約10年間で1,655取引

という条件です。

10年間で1,655取引なので、単純平均すると月約14回です。

一方、2026年6月の日別トレード実績では、

  • USD/JPY
  • EUR/USD

の2通貨が取引され、1日だけで5回から十数回の決済があります。

バックテストと日別トレード実績では、通貨ペアと取引頻度が一致していません。

この辺りの違いが出る要因を、今後の情報提供で明確にされることを期待したいです。

無双の総合評価

公開資料から判断した無双の評価は次のとおりです。

評価できる点

  • 約10年間のバックテストがある
  • 総取引数が1,655回ある
  • 勝率が67.13%
  • 売りと買いの勝率差が小さい
  • バックテストの資産曲線は長期的に右肩上がり
  • 13営業日合計約828万円の決済利益が掲載されている

注意すべき点

  • 相対ドローダウンが61.41%
  • 平均損失が平均利益の約1.5倍
  • PF1.36で、取引コストに対する余裕は極端に大きくない
  • 直近のトレード実績画像において含み損と有効証拠金が不明
  • ナンピンやマーチンの有無を判断できない
  • バックテストと日別トレード実績の通貨・取引頻度が一致しない

現時点では、収益性を示す資料は公開されている一方、安全性と再現性を判断するための情報は不足しています。

総合評価

  • 期待値:中
  • リスク:高い
  • 信頼性:要検証

バックテスト上はプラス期待値が認められる一方、相対ドローダウン61.41%とリスクは高水準です。掲載実績にも明白な計算上の矛盾はありませんが、含み損、運用元本が確認できないため、再現性については追加検証が必要です。

くろだ

参考になりましたら幸いです

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この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

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