
この記事では「ビリオネア・マシンFX」と呼ばれているFX商材について紹介します。
FX商材の世界で国内No.1(たぶん)のクロスリテイリング社のグループ会社が期間限定で公開しているFX商材です。このFX商材(EA)は谷野稜さんという方が開発しているものです。
ビリオネア・マシンFX
【ビリオネア・マシンFX】というFX商材をご存知でしょうか?
以前からクロスリテイリングさんからのメルマガや動画で紹介されているもので、ひと言で言うとドル円に特化したブレイクアウトEAです。



特徴
タートルズのブレイクアウト手法を改良したトレード手法を導入したEAでバックテスト結果が良いですがいくつかの懸念もあるEAです。
バックテスト結果は以下のように確かに良いのですが、これにも懸念点があります。



トレード事例
こちらも販売ページから引用しますが綺麗に勝てているトレード事例です。









逆に、負けている事例も数個紹介されていてこれ自体は好印象なのですが



販売ページには
もし損失になったとしても、
数pips程度の
「ほとんど気にならない程度の損切り」
で済む場面も多いんです。
という記載があるのですが
うがった見方をすれば、数pipsの損失で済まない場面もあるのだなとも見ることができます。この辺りはこの記事の後ろで確認しているバックテスト結果から推測できればと考えています。
フォワードテスト
販売ページには無いようなのですが以下のようなトレード履歴があります。



ですがこのトレード履歴は、myfxbookやMetaTraderのトレード履歴でもないので少し信頼性が低下するというか、別の見せ方でも全然良いのかなと思いました。
タートルズのブレイクアウト手法
ビリオネア・マシンFXはブレイクアウト手法のEAとのことで「タートルズのブレイクアウト手法」の改良版という手法になります。
この「タートルズ」というのは伝説のトレード集団として時々話が挙がるのですが、クロスリテイリングさんが出すEAは
けっこうタートルズが好きなのか、ビリオネア・マシンFXに限らず時々タートルズが出てきます。
例えば
- FXスキャル・タートルEA・アカデミア
- One Tap EA Perfect Edition(ワンタップEA)
というFX商材でもタートルズのブレイクアウト手法あるいはそれと類似したブレイクアウト手法が出てきます。






タートルズの手法は1980年代のもので、かなり昔の手法なので2025年の現代で通用するかは未知数だと考えています。ビリオネア・マシンFXのかなり長期間だと推測できるバックテストだと、良い結果が出てるとは思うのですが、タートルズのブレイクアウト手法をベースにして直近でどこまで勝てるかという感じです。




余談ですが、昔から存在して手堅く勝てると言われる
「通貨モメンタム戦略」も最近年々勝てなくなっている
と言われています



タートルズのブレイクアウト手法をは低い勝率
また、タートルズのブレイクアウト手法は勝率が低いことでも有名です。
勝率はおおむね30〜40%で、連敗は普通に10回以上続くこともあります。勝率は低いが1回の大勝ちで10回分の負けを取り返すことが強調されています。
マーケットソナー
そのタートルズのブレイクアウト手法の弱点を克服したと記載されているビリオネア・マシンFXは、必ず勝てるブレイクアウトを判定する機能として「マーケットソナー」を導入しているとのこと。
(以下はイメージ画像です)



マーケットソナーのコンセプト(目指す姿)としては
ブレイクアウトのダマシ(ノイズ)を排除
だと思うのですが、現実的には実際に「必ず勝てるブレイクアウト」を事前に判定できるロジックは存在しません。
(推測)マーケットソナーの内容
あくまで個人的な推測ですが
この種のフィルター機能は
- 移動平均線の傾き確認(上昇なら買いブレイクだけ有効化)
- RSIやADXによるトレンド強弱判定
- 時間帯・ボラティリティ条件を満たす場合のみエントリー
である可能性が高いです。
リミットガード
リミットガードは、統計的に100%利益を残せる機能としてビリオネア・マシンFXの紹介ページで記載がありますが、個人的には以下のような機能だと推測しています。
- ドローダウン制御型:1日の損失が資金の一定割合(例:10%)を超えたらEAを停止
- 取引回数制限型:1日に一定回数以上の損失トレードが発生したら自動停止
- 最大損切り制御型:1ポジションあたりの損失が○pips以上にならないよう強制決済
で、ビリオネア・マシンFXの実際の勝率は?
タートルズのブレイクアウト手法を改良して、マーケットソナーやリミットガードを取り入れたうえでの
ビリオネア・マシンFXの勝率は
「38%」です
(販売ページに明記されています)
んー、、
マーケットソナーやリミットガードで
- 必ず勝てるブレイクアウト検出機能
- 100%利益を残せる機能
とは記載されているのですが、この文言から想像できるものと実際の勝率は少し差異があるかもしれません。
ビリオネア・マシンFXのトレード手法
以下に購入確認ページから引用したロジックや特徴、決済条件を掲載します。
>ロジック
短期・中期・長期の3つのロジックを搭載した分散型の自動売買EA。
それぞれのロジックは同じ時間軸で動作し、同一ロジックでの両建てを避けつつ、
相場状況に応じた最適な組み合わせ(例:短期買い+中期売り+長期買い)で
ポジションをシステムが自動的に調整しトレードする設計。
>特徴
最大3ポジションまでの制御でリスクを抑えつつ、急な相場変動にも自動で対応。
複数の指標を活用し、期待値の高いタイミングだけを選んでエントリーを行い
無駄な取引を避け、安定した運用をサポートします。
>決済条件
固定pips決済、ロジック決済、時間決済
もちろん有償で販売しているEAなので、もっとふみこんだトレード手法については非公開になっています。ただこれだけ見ると、それなりに複雑なトレードをしている可能性がありそうです。
懸念点
一方でビリオネア・マシンFXには懸念点もありますので以下に紹介させていただきます。
誇大と感じる表現
例えば、以下のような記載がありますが少し表現としては誇大だと思いました
- どう考えても『100%稼げる』
- 「必ず勝てるブレイクアウトを自動判定
- 短期間で数百万円の利益
- 鉄の掟で100%利益が残る
- 誰でも放置で資産が増える
特に、「短期間で数百万円の利益」というのは実際にそうなのかもしれませんが
EAにおいて大事なのは、瞬間風速的な利益では無くて長期間運用してどの程度負けないかという視点です。
その視点でポイントとなる長期間のフォワードテスト結果が、販売ページからは分かりません。
バックテスト結果で1つだけリスク
確認が漏れておりご指摘をいただきましたので訂正いたします、失礼いたしました。
また、バックテスト結果はかなり良好だったのがグラフから分かるのですが
テスト期間ドローダウン率勝率プロフィットファクター
の記載がないため、テスト結果の総合的な判断が難しいです。
動画から引用させていただきますが、以下のようにバックテスト結果が公開されていました。



モデリング品質は問題なく(TDSを利用している可能性)、テスト期間も十分だと思います。プロフィットファクターも1.48と良好です。勝率が38%と低いのはトレード手法に起因しているので仕方ない部分ですが、相対ドローダウン率が64.9%と高いことが個人的に気になります。
相対ドローダウン率が高いということはテスト期間中に含み損が大きくなったタイミングがあるということで、十分な資金と低ロット運用ですと耐えることはできると思いますが、紹介ページにリスクの1つとして記載すると、より購入判断がしやすいと思いました。
ビリオネア・マシンFXを実際に運用する場合には、含み損のリスクを事前に把握しておく方が望ましいでしょう。
フォワードテストは未掲載情報がある
また、フォワードテストについては、前に引用して紹介した一応のトレード履歴画像はあるのですが、バックテストと同様にリスク判断をする指標が分かりません。
うがった見方をすると、良いトレードだけ選定している可能性もあります。なぜなら勝率38%と明らかに乖離があるからです。
購入価格がそれなりに高額だが、購入リスク判断が難しい
ビリオネア・マシンFXの購入価格は32万円程度で、サラリーマンの月収に匹敵するケースもあると思います。
あまり購入されたくないから高額にするケースもあると思いますが、それならそれで別ロジックのEAを特典で付けたり、長期間のトレード事例やトレード履歴を公開することで購入判断がしやすくなると思いますが、その情報も少ないので購入リスクが高いと感じます。
ちなみに、販売ページには返金保証があると記載されていますが、EAが稼働しなかった場合の返金保証であって、EAを使用して負けた場合に返金する保証ではないことはご注意ください。



検証結果や購入特典はメルマガで先行配信しています



P.S.僕自身のお勧め
FX商材に期待することとしては「EA的なもの」を期待している人は多いと思います。
つまり、それを使えば自分も同じように勝てるかもという期待です。
もちろん投資ですので、これまで勝っているツールを使っても負けることはありますが、ハイドアウトのような実質複数EAを試すことができるもので経済指標などに注意しながらコツコツ運用していくのも有用だと思います。
ハイドアウト 紹介・検証ページ






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