この記事では2026年11月3日から始まるアメリカ中間選挙について、FXへの影響度合い・影響する時間帯を選挙の事前予想や2022年の中間選挙の事例をふまえて解説します。
2026年アメリカ中間選挙はいつ?FXへの影響を解説
アメリカ中間選挙とは?
ポイントをピックアップします。
- 2026年11月3日(火)に実施
- 下院435議席すべてと上院の一部を改選
- 大統領の任期途中に行われ、政権の政策実行力にも関係する
アメリカの動向は世界経済や世界情勢に影響を及ぼすことが多く、今回の中間選挙も当然注目されています。
なぜ中間選挙がFX相場に影響するのか?
選挙結果によって、政策の実行のしやすさやしにくさが変わります。財政政策、規制政策のやりやすさが変わり、連動して米国債利回りも変わり得ますので、結果としてドルの強弱が変動する可能性があります。
ただ、注意したいことは中間選挙結果だけがFX相場に影響しないことです。中間選挙の結果そのものより、市場の事前予想と実際の結果にどれだけ差があるかがポイントです。事前予想と大きくことなった場合サプライズ的に捉えられてドルに関係する通貨ペアが大きく変動する可能性もあります。
逆に言うと、市場に十分織り込まれた結果なら選挙後の反応は限定的になる可能性があります。
2026年中間選挙の事前予想とドル円・ユーロドルへの影響
市場が予想している選挙結果
色んなデータを調査しまして、この記事では選挙予測市場のデータとUBSのシナリオをピックアップします。
11月2日時点のKalshi・Polymarket平均で、民主党が各院の過半数を確保する確率は以下のようになっていました。

UBSが11月2日に公表した独自のシナリオ配分は、以下のとおりです。
| 議会の勢力構成 | UBSのシナリオ比率 |
|---|---|
| 民主党が上下両院を獲得 | 50% |
| 民主党が下院、共和党が上院 | 40% |
| 共和党が上下両院を維持 | 10% |
共通しているのは、共和党が下院を失うケースが中心的に想定されているということです。
民主党が下院を獲得しただけでは、FX市場に大きなサプライズが生じるとは限りません。逆に、上院も民主党が過半数獲得が明らかになったときには、米国債利回りや米ドルに対する市場の評価が変わる可能性があります。
選挙結果別のドル円・ユーロドルの値動き予想
選挙結果の事前予想をふまえて、実際の結果がどうなるかによってドル円・ユーロドルがどう動く可能性があるか予想しました。
| 選挙結果 | ドル円 | ユーロドル |
|---|---|---|
| 民主党が上下両院を獲得 | 下落の可能性 | 上昇の可能性 |
| 民主党が下院、共和党が上院 | 横ばい〜小幅上昇の可能性 | 横ばい〜小幅下落の可能性 |
| 共和党が上下両院を維持 | ドル高の可能性 | ドル安方向への反応の可能性 |
基本的には、民主党が躍進するとドルが弱くなり、共和党が躍進するとドルが強くなる可能性があります。もちろん絶対的なものではなくあくまでも基本的な見方です。
もう1つ注意したいこととして、選挙結果によってドル関連の通貨ペアが一生トレンド相場になることは考えにくいです。短期的なドル相場の変動要因になる可能性はあるものの、中長期的な方向性はFRBの金融政策などに左右されるということを、世界大手の金融機関「INGグループ」の経済調査部門が運営する、公式の経済・金融分析情報サイトでも言われています。
中間選挙がFXに影響する時間帯はいつ?【日本時間】
今回の中間選挙は、投票自体は11月3日の晩から始まっています。実際のFX市場に影響するだろう予想時間帯を表でまとめました。
| 2026年11月4日(水)日本時間 | 主なイベント |
|---|---|
| 8:00 | インディアナ州・ケンタッキー州の一部で投票締め切り |
| 9:00 | ジョージア州などで投票締め切り |
| 9:30 | オハイオ州などで投票締め切り |
| 10:00 | ペンシルベニア州、メーン州などで投票締め切り |
| 11:00 | ニューヨーク州などで投票締め切り |
| 12:00〜14:00 | 西部州を含む各州の投票締め切りが続く |
| 15:00以降 | 未確定の選挙区の開票結果を引き続き確認 |
大まかに言うと、以下のイメージです。
- 7:00〜9:00|開票開始前後
EAのリスク管理を始める時間帯 - 9:00〜15:00|開票速報が集中
突発的な価格変動を特に警戒したい時間帯 - 15:00以降|欧州市場・米国市場の反応
市場参加者による選挙結果の再評価や米国債利回りの変化に注意




それなりに幅広い時間で警戒することになりますので、
EA稼働やトレードで言うと終日ストップでも良いと思います
【参考】2022年の米国中間選挙ではFX相場はどう動いた?
ちなみに、前回(2022年)の中間選挙ではFX相場はどう動いたのでしょう?それを参考に2026年の動きを見ることができるかもしれません。
2022年の事前予想と実際の結果
2022年11月8日の中間選挙では、共和党が上下両院を獲得する可能性があると予想されていました。FiveThirtyEightの最終予測と実際の結果を比較します。
| 下院か上院 | 事前予測 | 実際の結果 |
|---|---|---|
| 下院 | 共和党の多数派獲得確率84% | 共和党222・民主党213 |
| 上院 | 共和党の多数派獲得確率59% | 民主党系51・共和党49 |
事前予想では共和党強いでしょう、という予想でしたが、予想ほど共和党が議席を伸ばさず上院については民主党が過半数を維持しました。
2022年11月9日のドル円・ユーロドルの値動き
2022年11月9日(水)、日本時間の市場データを確認しました。
| 日本時間 | ドル円 | ユーロドル |
|---|---|---|
| 11月9日 9:00 | 145.29円 | 1.0080 |
| 11月9日 15:00 | 145.79円 | 1.0068 |
| 11月9日 17:00 | 145.51円 | 1.0064 |
9時から15時までの値動きを比較すると、ドル円が50pips、ユーロドルが-12pipsということで、正直そこまでの変動は無かった印象です。むしろ、選挙翌日のCPI(消費者物価指数)という経済指標発表の方が、遥かに通貨ペアに影響しています。



市場予想より低いインフレ率となり、FRBの利上げ鈍化期待が拡大し、通貨ペアが変動しました。
2022年の中間選挙では事前予想と実際の結果に差が生じたものの、開票当日の為替市場に一方向の極端な変動が発生したわけではありません。むしろ翌日のCPI発表による影響が大きく、中間選挙の相場への影響を評価する際には、他の経済イベントを区別する必要があります。




中間選挙は注意した方が良いだろうけど、
結局はいつもの重要な経済指標発表にも注意すべきです
中間選挙でEAは停止すべき?運用時の注意点
中間選挙があるから必ずEAを停止すべきと結論付けるのは極端で、どういうタイプのEAがどういうリスクに遭う可能性があるかを考え、停止判断をした方が良いでしょう。
| EAの種類 | 中間選挙における主なリスク |
|---|---|
| ナンピン・マーチンゲール型 | 急変動によるポジションの増加、含み損拡大 |
| スキャルピング型 | スプレッド拡大、スリッページ |
| デイトレード型 | 突発的な方向転換、損切り |
| トレンドフォロー型 | 急な反転、ダマシ |
停止・再稼働については、以下がポイントになります。
- 11月4日午前7時頃から新規エントリー停止を検討する
- 午前9時〜午後3時頃は開票速報による急変動を特に警戒する
- 午後3時以降も選挙情勢が不透明な場合は警戒を継続する
- 再稼働は開票状況とスプレッド、ボラティリティなどを確認して判断する




記載している時間は絶対的なものではなく
あくまでも目安として使ってください
まとめ:2026年中間選挙でFXトレーダーが注意すべきこと
中間選挙によって、ドルの強弱が変わる可能性があり、それがドル円やユーロドルのレートに影響する可能性があります。中間選挙の実施スケジュールや、影響する時間帯や内容は以下になります。
- 米国中間選挙は11月3日に実施され、日本時間11月4日朝から開票速報が始まる
- 市場の予想との差が大きいほど、短期的な相場変動につながる可能性がある
- 2022年は選挙当日よりも翌日の米国CPI発表の影響が大きかった
- EA停止を検討する場合は、特に11月4日の午前中から昼過ぎの値動きに注意する
あくまで1つの予想ケースとして見ていただきたいのですが、中間選挙を過度に恐れる必要はない一方、EAの特性や資金管理を踏まえてリスクを避けることが重要です。また、中間選挙だけ気にして経済指標発表は気にしなくていいというものでもありませんので、経済指標発表は引き続き警戒していきましょう。













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