【IMM+mataf】来週に向けて通貨強弱情報のアップデート(10月29日時点)

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IMM+mataf

僕たち日本人に身近であるドル円についてはテレビやインターネットで

  • 50年ぶりの円安
  • 暮らしへの影響や今後の見通しは?

という話がずっと続いて、日本政府・日銀が為替介入をする状況になっています。

この記事では機関投資家(正確には投機筋)のポジション情報が分かるIMMの情報と、通貨ごとの強弱が分かるマタフ(mataf)を見ながら今後の通貨ペア・通貨単体の動きを分析してみます。

IMMとは何か?

IMMの言葉の定義についてはインターネット上から引用しました↓
米国シカゴにある通貨先物市場のことです。シカゴ商品市場(CME)の一部門として1972年に創設されました。IMMの数値はヘッジファンドなどによる投機的なポジションを示しており、将来の為替需要の一要因となるため、市場関係者が注目する数値です。

IMMの詳しい情報については当サイトの過去の記事を見てください。

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IMMのデータはユーロドルやドル円などの通貨ペアではなく、「ドル」「円」などの通貨単体のデータになります。ここでは円とポンドのデータを見ていきましょう。以下の画像を見てください。

IMMデータのグラフ化(円)

IMMデータ+ドル円のグラフ(10月29日時点)

IMMデータ+ドル円のグラフ(10月29日時点)

このグラフは以下がポイントになります。

  1. この数週間で、円の買いが減って、円の売りが増えている⇒更なる円安の傾向
  2. 円の買いと売りの「差引」が過去最高レベルに近いくらい差がある⇒更なる円安の傾向

上のIMMのデータだけ見ると、ドル円が一方的に上昇しそうです。ですが、今後も日銀の為替介入があり得るのでジグザグしながら上昇するのかもしれません。もちろん他の通貨の強さ弱さも関係してきます。

ちなみに2週間くらい前に以下のように予測していました。

一直線にドル円が上昇する事は無いでしょうが、長い目で見ると146円や147円になる可能性も十分にあります。

IMMデータのグラフ化(ポンド)

ポンドのIMMデータについては外為ドットコムから引用しました。以下の画像を見てください。

IMMデータ(ポンド)のグラフ(10月29日時点)

IMMデータ(ポンド)のグラフ(10月29日時点)

緑色の丸で囲った箇所はポンドの売りと買いのデータなのですが、売りの方が多いです。ですが、先週や先々週と比較すると大きく変わっている訳ではありません(少し買いが増えている)。

ですので、円とポンドのそれぞれを見ると

  1. 円は段々売りが多くなっている(円が弱くなる)
  2. ポンドは以前と変わらず

それぞれを合わせると例えばポンド円は上昇しやすいと推測できます。ですが、ここで日銀の為替介入が発生するとこのようなデータ関係なく円が強くなるのでポンド円(やドル円など)は一気に下降します。

逆に、為替介入が起きてひと段落した後に買いエントリーするのも良いかもしれません。
別の視点として、matafのデータでも見てみましょう。

マタフ(mataf)で通貨強弱を見る

Matafについては下記の当サイト記事でも詳しく解説していますが、オンラインで使える通貨強弱ツールです。

マタフでは大まかなトレンドを把握できます。

Mataf(マタフ)で通貨の強弱を見てみる

下の画像はマタフで円、ドル、ユーロ、ポンドの相対的な通貨強弱を見た結果です。

マタフ(カレンシーインデックス):2022年10月29日時点

マタフ(カレンシーインデックス):2022年10月29日時点

赤い線がドルの強弱になります。ドルは直近で下がっています。ポンドはその逆ですね。円は何とも言えず停滞しているような感じです。

マタフのグラフを見るとポンドが上がると仮定してポンド円やポンドドルの買いエントリーを考えても良さそうですが、その2通貨ペアはすでに上昇しきった感じもします。

ポンドについては経済政策が落ち着くとトレンドも変わってくると思います(ポンドドルやポンド円の反転(上昇)の可能性)。

マタフでは長期トレンドを見る

マタフは通貨ペアではなく各通貨単体の強さを見ています。
例えばドル円が上昇した時に、ドルが強くなったのか円が弱くなったのか、もしくはその両方なのか
それが分かると、トレンドの強さや今後の予測がしやすくなります。チャートの通貨ペアのローソク足ではその判断がしにくくなります。
マタフの各通貨の位置だけじゃなくてラインの傾きを見ると今後の予測がしやすいと捉えて、例えば「ドル」が頭打ちから下降して「円」が上昇すると、「ドル円」としてはしばらく下降しやすいと考えます。
もちろん、これで100%の精度で将来予測ができる訳じゃないですが、単純にチャートだけを見るよりも多くの参考情報が手に入ります。

ただ、マタフでは大まかなトレンドを把握できますが、どこまでレートが伸びるかを予測することは難しいです。

レートの予測はフィボナッチの方が優れています。興味があれば以下の当サイト記事を見てみてください。
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この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

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