スキャルピング手法を使ったFXトレードは、
個人投資家に人気がある手法です。
特に専業トレーダーの方に好かれていますね。
スキャルピング手法の中でも
色んなインジケーターや裁量判断を使ったものが
インターネットで公開されています。
その中でもMACDを使ったスキャルピング手法が
いくつものサイトで紹介されているのですが、
「そのインジケーター、使う?マジですか。。」
という話です。
MACD=EMAの差
MACDとは何か?
今から説明不要ですが、
分かりやすい記事を引用します。
[perfectpullquote align=”full” cite=”FXブロードネット” link=”https://www.fxbroadnet.com/tech05.jsp” color=”” class=”” size=”15″]MACDとは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略で、
直訳すると「移動平均・収束拡散トレード法」となります。
MACDは移動平均を発展させより精度の高い分析をするために
1979年にジェラルド・アペルによって開発された比較的新しいテクニカル分析です。
MACDに用いられる移動平均は
「単純移動平均(SMA)」ではなく、「指数平滑移動平均(EMA)]です。
MACDは以下の計算式で算出されます。
MACD=短期EMA-長期EMA
通常の日足分析においては、
短期EMA期間は9、長期EMA期間は26とするのが一般的です。
また、MACDの移動平均であるシグナルとともに2本の線で分析することが多く、
シグナルの平均期間は9が一般的です。[/perfectpullquote]
MACD自体は、有用なインジケーターで
これが役立つ場面も多くあるのですが、
僕はスキャルピング手法に取り入れるのはおススメしません。
なぜか?
役立たないからです。
見も蓋も無い話ですが、事実なので仕方ありません。
この記事の最初に見てもらった画像をもう一度見てください。
画像の一番下はMACDのシグナルだけを表示したものです。
「恋スキャfxビクトリーdx完全版」
という有名なスキャルピング商材があるのですが、
この恋スキャにはMACDのシグナルが使われています。
不本意ではありますが、
このMACDのシグナルがどれほど役立たないか確認していきましょう。
MACDは反応が遅い
インジケーターはそもそも遅効性があるものなのですが、
特にMACDは遅効性が顕著です。
先ほども言いましたが、
MACDはEMAという移動平均の差なので、
つまりは移動平均なのです。
そして移動平均は、その名の通り
いくつかのローソク足の期間の平均値なので、
現在の状況をそのまま反映しているものではなく、
過去の値動きもふまえて移動平均となるので、
現在のローソク足の変化に対して動きが遅いです。
スキャルピングのような、
早さ、即断が必要なトレード手法においては、
ただただ不要な存在です。
もちろんトレンドを把握するのにMACDは役立ちます。
ただ、それなら移動平均(EMA)2本の差を見て、
その差の開き幅と2本それぞれの傾きでトレンドを判断するほうが精度が高いです。
もちろん「ローソク足の期間」を短くしたら
直近の状況を多く含めた移動平均になるのですが、
それならローソク足見とけよって話です。
MACDのシグナルは平均の平均。。
MACDは移動平均。
そしてMACDのシグナルはMACDの移動平均です。
MACDという移動平均(EMA)の差の移動平均。。
もはやスキャルピングにどの程度使えるのか僕には分かりません。
上で紹介した画像を見ても分かりますが、
MACDのシグナルがマイナスなのに
上昇トレンドになるケースは山ほどあります。
そしてこんなケースも。
下降トレンドが終わってしまってから
MACDが下降するケースもあり、
この場合はもはや裁量判断を狂わせる存在になり、
邪魔でしかありません。
スキャルピング手法にMACDを使うのは最悪だと思う
MACDは有用なインジケーターなのですが、
スキャルピングと組み合わせると相性が悪くなります。
・MACDは移動平均の差
・移動平均は過去の値動きを元に計算する
・現状の値動きを反映していない
・恋スキャで使われているMACDのシグナルは反応が遅い
なので、強くおススメしません。
ですが、恋スキャFXは少しカスタマイズすると
最強のシステムになるので近々紹介します。
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