ここでは先週のチャート画像を用いて
- ハーモニックパターン
- ダイバージェンス
- K_SwingTrading
を使ってドル円とユーロドルの先週のチャートを振り返りながら、9/19からのマーケット・チャートの分析を行ったので紹介します。
ハーモニックパターンについては以下の記事を参考にしてください。
先週のチャート振り返りと9/26以降のチャート予測
ドル円1時間足
ハーモニックパターン
ハーモニックパターン検出ツールを使ってチャートを見てみると以下のようになります。
当サイトで使用しているハーモニックパターンツールは、青色とオレンジ色の三角形ができてそれがハーモニックパターンを表していますが、この週はハーモニックパターンが生成されています。青色の三角形の後急上昇していますが、日銀の為替介入の結果レートが乱高下していて、テクニカル分析では捉えにくい状態になっています。
ダイバージェンス
メインウィンドウとサブウィンドウに赤い線や青い線があれば、それがダイバージェンスの箇所です。赤い線が出現するとダイバージェンスの発生可能性としてトレンドの転換ポイント(この後下落)になる可能性があり、青い線だと逆になる可能性があります。この週のドル円では何度も赤い線のダイバージェンスが発生していますがうまく機能しませんでした。
K_SwingTrading
チャート画像にある雲はK_SwingTradingという当サイトオリジナルツールですが、このツールとトレンドフィルター(k_trend_fileter)を組み合わせて自動売買を行うと29pipsのプラスです。ダイバージェンス(Adaptive-Cyber-Cycle-Divergence)を加えるとより良くなると思います。
来週は基本的に赤い雲から青い雲への変更時(上昇トレンド転換時)の買いトレードを狙っていくと良いと思います。この週ですと為替介入後に青い雲に変化したタイミングでのエントリーが最適です。
9/26以降のドル円の動き
先週は1週間を通してドル円はジグザグしています。以下の日足チャートを見てください。
前回の記事で予測した通り9/19以降は重要ラインの144.8をブレイクしました。そして為替介入で暴落しましたがフィボナッチソリューションのラインは機能しませんでした。今後はK-SwingTradingの雲が赤色⇒水色に変わるタイミング(上昇トレンドへの転換)を狙っていき、4時間足、1時間足、15分足などのトレンドを把握する方が良いと思います。
引き続き、フィボナッチソリューションで引いた黄色いラインの価格レートを意識すると良いと思います。
IMMのデータを見て分析するのもいいと思います。私が見る限りはドル円は投機筋ポジションにおいて、まだ円単体の売り圧力が強いのでドル円としては上昇しやすい傾向が出始めています。
ファンダメンタルズ分析の観点では以下の要素があり、上昇が続く要素が多いです。
- 米FRBによるタカ派傾斜観測
- 日銀による金融緩和の継続方針
- 日本とその他先進国との金融政策格差
- 米政府・米当局によるドル高容認スタンス
- 貿易赤字拡大に伴う構造的な円売り圧力
ユーロドル1時間足
ハーモニックパターン
レートが上昇するハーモニックパターンは出現していますが、チャネルラインも加味するとエントリーを控えて良い場面だと思います。
ダイバージェンス
青色のラインがダイバージェンスです。ダイバージェンス出現後に逆張りでエントリーすると良いのですがチャネルラインと組み合わせると有効に使えそうです。上のチャートでは青いダイバージェンスが発生していますがチャネルラインが下向きでファンダメンタルズ分析の観点でも下降トレンドなのでダイバージェンスが機能していません。
K_SwingTrading
K_SwingTradingの雲の色の変わり目(青色⇒赤色)でエントリーしてチャネルラインの端で決済するとそれなりに勝てるのですが、トレンドフィルター(k_trend_fileter)を組み合わせて自動売買を行うと80.5pipsのマイナスとなりました。ボラティリティの変化の速さにEAがついていけていない印象ですので、ドル円と同じくAhead-AI(アヘッドAI)の方が勝ちやすかったと思います。
9/26以降のユーロドルの動き
以下の日足チャートを見てください。
先週は下降トレンドでした。チャートの黄色い水平ラインはフィボナッチソリューションの手法で引いたラインです。
ファンダメンタルズ情報を見ると以下のようになっていて、下降する傾向がありそうです。
- 欧州圏で燻るエネルギー危機顕在化への警戒感
- 欧州経済の先行き不透明感
- 欧米名目金利差に着目したユーロ売り・ドル買い圧力
- ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの再燃
- イタリアを巡る政局不透明感
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