勝てるトレード手法はどこにある?
ここではもっともらしい金融・投資メディアで紹介されているトレード手法がどの程度勝てそうなのかを検証してみましょう。
どこのサイトに掲載されているトレード手法?
今回検証するトレード手法は、以下のサイトで紹介されている手法です。
資本金2千万円の会社が運営しているサイトで、それなりに規模が大きい会社です。また、トレード手法そのものを紹介している人は以下のようなプロフィールです。
2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスイングトレード
検証するトレード手法は、ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた手法です。それぞれの指標についてはご存じの方も多いと思いますが簡単に紹介します。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは移動平均線を基準として、その上下に標準偏差のラインを表示することで、価格が変動する範囲を統計学的な視点から予測するインジケーターです。統計学的な観点から見ると、値動きは大体の場合この標準偏差の中に収まります。ボリンジャーバンドはこの性質を利用したテクニカル指標です。過去のデータから未来の価格変動範囲を予測できます。
RSI(relative-strength-index)
これはひと言で言うと、売られすぎと買われすぎを表す指標です。RSIが70~80%を上回った場合は相場の「買われすぎ」と見なすことができます。反対にRSIが20~30%を下回った場合は相場の「売られすぎ」と見なすことができます。相場の勢いを数値として表しているため、初心者にとっても利用しやすいインジケーターとなっています。
逆張りトレードで使用している場合は、含み損が膨らみナンピンなどを行いイチかバチかの勝負にかける初心者トレーダーもいらっしゃいます。
組み合わせたトレード手法の中身
トレード手法は以下のようです。
- 環境分析を行う
- ボリンジャーバンド±2σを超えるタイミングを待つ
- RSIでエントリータイミングを待つ
- ボリンジャーバンドと重要ラインで決済ポイントを決定する
4時間足でボリンジャーバンドを見ながら-2σ、もしくは+3σを超えた時を確認します。1時間足でRSIの買われすぎ、売られすぎを確認して逆張りでトレードするイメージです。
具体例で検証していきましょう。
ドル円
4時間足を見てみます。オレンジ色のラインがボリンジャーバンドです。
赤い枠で囲ったところが、ボリンジャーバンドの-2σを超えたところです。続いてこの赤い枠の1つ付近での1時間足を見てみます。
RSIが30のラインを下から上にブレイクするタイミングでエントリーすると勝てそうです。利確ラインを欲張らなければ、最大50pips~60pipsは勝てそうです。他のタイミングでも検証していきましょう。
ユーロドルその1
右側の赤い枠の方は3σも超えましたので、このタイミングでRSIを見ていきましょう。
RSIの70のラインを上から下にブレイクするタイミングで勝てそうです。先ほどのチャートと同じく、どこを利確ラインにするかが結構大事です。欲張るとこの後大きく上昇して大負けする事になります。
4時間足のチャート画像にある左側の赤い枠でも見てみましょう。
ユーロドルその2
ずっとポジション保有していれば勝てるのですが、実際に想定していたローソク足の動きにはならないと思います。一時的に50pips程度の含み損を抱えるので、その時点でもポジション保有できるかが勝敗の分かれ道になりそうです。
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