エリオット波動で勝てない、致命的な1つの弱点

ここではエリオット波動の致命的な弱点について
知っておき、対策方法を学びましょう。

エリオット波動と言う名前はカッコよくて
メリットもあるのですが、
完璧な手法ではありません。

目次

エリオット波動のおさらい

エリオット波動についてどのようなイメージを持っていますか?
ネットで調べたら詳しく解説しているページがたくさんあります。

そのページを見た全員が勝てているとは思えないのですが、
エリオット波動についておさらいしておきましょう。

波形

エリオット波動とは、
トレードの中で比較的現れやすい波形と思ってください。

前提として、以下の画像のような
推進波と調整波という概念があることを知っておいてください。

(引用:杉田勝のエリオット波動)

例えば上昇トレンドが発生していたとして
ローソク足が一直線に上昇していくのではなくて
3歩進んで2歩下がる、のごとく
上昇と下降、推進波と調整波を繰り返しながら全体として上昇していく概念です。

トレードを行ったことがあれば、すでに体感している概念だと思います。

エリオット波動では、
以下のような推進波と調整波で捉えます。

(引用:杉田勝のエリオット波動)

5歩進んで3歩下がるとは違うのですが、
5回のジグザグでトレンドに沿って動き、
3回のジグザグでトレンドと逆に動くイメージです。

エリオット波動では、
相場はこのような推進波と調整波で推移していくので、
この動きを覚えておいてトレードに活用しましょう、

という考えをします。

エリオット波動のメリットは?

エリオット波動の考え方は
トレーダーの間でも比較的メジャーな部類です。

ある程度アテになるからメジャーな考えになっています。

エリオット波動のメリットは以下になります。

  • 今後の値動きが分かる
  • 今後のターゲットが分かる
  • 関連してトレードのリスクが想定できる

ちなみにエリオット波動を使えば、
2017年年末に起きた
ビットコインの価格高騰については、

最大価格の200万円あたりで買うことが、
エリオット波動の第5波動に相当するので
相当リスクがある、と捉えることもできました。
(後で説明するように後付けですが)

エリオット波動のデメリットは?

エリオット波動のメリットがある一方、
当然デメリットもあります。

唯一かつ致命的なデメリットは以下。

●1つの波動がいつまで続くのか分からない

さっきもビットコインの2017年年末の価格は
第5波動に相当する、、という話を紹介しましたが、
それは振り返って分析した結果分かったこと。

リアルタイムでトレードをしていたら、
その第5波動がいつまで続くかが分からないので、
エリオット波動で危ないと言われても
後にならないと分かりません。

エリオット波動=アートである理由

ちなみにエリオット波動には、
おまけのデメリットがもう1つあります。
それがこちら↓

●トレーダーによって分析・解釈が異なる

なので、勝てないトレーダーが陥りがちな
以下のパターンになります。

「いや、このローソク足の波形はこう見える」
「いやいや、ここはエリオット波動の第2波動でしょ」
「いやいやいや、もう少し細かく見たら実はエリオット波動の。。」

明確な正解が無いので、
アート(芸術)だと揶揄されることがあります。

後でローソク足をエリオット波動で振り返ると
美しい解釈ができるのですが、
リアルタイムでトレードすると
美しく勝てるとは限りません。

正解が無いアートなので、
トレード手法に用いると成績が安定しないリスクもあります。

どうすればいいのか?

エリオット波動は使えませんね、以上。
で終わるにはあまりに勿体ない波動の捉え方なので
ここからはエリオット波動の有効な使い方について
簡単に紹介します。

組み合わせ

エリオット波動単体でトレードすると
波の反転時間が分からず苦労しますので、

反転時間が予測できるような
テクニカル分析を取り入れると
トレード手法として安定してきます。

どのようなテクニカル分析を取り入れるかは
トレーダーごとに好みがあると思いますが
先ほど画像を引用しました杉田勝さんなら
サイクル理論を取り入れています。

移動平均線の
ゴールデンクロス、デッドクロスでも良いかもしれません。

何かしら反転のタイミングが分かるテクニカル分析、
インジケーターを導入すると良いです。

エリオット波動をサブにする

僕はこちらを推薦します。

メイン手法として、
エリオット波動とは完全に別の
インジケーターを使うか
裁量トレード手法を使い、

そのトレードの決済、エントリータイミングの
補足情報としてエリオット波動を使うこともできます。

例えばK_SwingTradingを使っていて、
決済タイミングに迷う時に、
今がエリオット波動の第4波だから、
もう少しトレンドに沿って利益積み上げれるか?

と判断するような使い方です。

いずれにしても、
エリオット波動の概念は有効なのですが、
単体で使うには致命的な弱点もあるので、
弱点である、波の反転時間が分かるような
分析も合わせてしないといけない、

という話でした。

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この記事を書いた人

黒田悠介のアバター 黒田悠介 トレーダー、データサイエンティスト、プログラマー

FXの検証やツールを作成する中で、GogoJungle社からも推薦され投資ナビを連載していました。また、FX情報商材を販売しないかというお誘いも色々な人から何度もいただきました。しかし、表舞台に立つことは苦手なのでお断りをしてきました。代わりに当サイトのオリジナル特典として購入者にFXツール、EAなどを無料でもお配りしていて、これまでに累計2400人以上の方にお配りしています。

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