ここではQQEというインジケーターついて紹介します。収入や資産運用の1つとしてFXが注目されているという情報もありますので、できるだけ簡単かつ無料で相場のトレンドを把握するQQEについて紹介します。
QQEとは?
QQEとは(Quantitative Qualitative Estimation)の略です。そのまま日本語にすると「定量的定性的推定」となりますが、何のことやら分かりませんね(定量と定性は別物です)。
QQEはJohn Bruchが開発したインジケーターで、RSIを元にして計算されています。
RSIは売られすぎ・買われすぎを検知するインジケーターですので、QQEも売られすぎと買われすぎを計算するのですが、後でチャートとともに解説するようにトレンド相場の検知も可能になります。もちろん100%の確率で検知できる訳では無いのでそこは注意しましょう。
QQEの計算式
QQEの計算式は以下の通りなのですが複雑な計算式になっています。
QQE = N日RSIのM日指数移動平均
DAR = {(QQE – 前日QQE)の絶対値}の(2 × M + 1)日指数移動平均 × f
signalは以下の条件で計算する
QQE < 前日signal の場合、
前日QQE < 前日signalかつ前日signal < (QQE + DAR)の場合、前日signal、そうでない場合、QQE + DAR
上の条件に当てはまらない場合で
前日QQE > 前日signalかつ前日signal > (QQE – DAR)の場合、前日signal、そうでない場合、QQE – DAR
N,M,fは任意、signalの初期値は0とする
RSIはCutlerのRSIとする
何のことやら分かりにくいかもしれません。ただ、最初の数式がRSIの移動平均となっていますので、RSIがベースになっているのは分かると思いますし、実際のトレードでQQEを使いこなすにはそれを知っていれば十分です。
QQEの使い方
QQEでは主に2つの線と、その線が50のラインより上か下かでトレンドを判断します。MetaTrader4にあるインジケーター
- 買い:青色のラインと黄色ドットラインの両方がレベル50の下にあり、青色のラインが下から黄色ドットラインを上抜いたとき
- 売り:青色のラインと黄色ドットラインの両方がレベル50の上にあり、青色のラインが上から黄色ドットラインを下抜いたとき
QQEは、青色と黄色の2つのラインのクロスと、そのクロスした時の線が50のラインより上か下にあるかで買いか売りかが分かるものになります。
実際にチャートに適用して見てみましょう。
QQEをチャートに使ってみる
ドル円(1時間足)
以下のチャートを見てください。
赤い丸で囲ったところがQQEの2つのラインがクロスしたところです。そこを起点にしてローソク足もそれぞれの方向に伸びていることが分かります。
基本的にこれでトレンド把握をします。計算式は理解しなくてもこの使い方を理解しましょう
ポンド円(15分足)
以下のチャートを見てください。
先ほどと同じように赤い丸を囲ったところでQQEのラインがクロスしていますね。そこでトレンドを把握するのですが、このチャートを見ると弱点が見えてくると思います。
赤い丸の箇所(黄色い矢印の起点(矢印の始まり))でエントリーすれば良いのは分かりますが、決済タイミングが分かりません
QQEの弱点とその改善案
QQEはトレンドの起点を把握することはそこそこできているようですが、実際に決済を行うタイミングが見えにくいです。
先ほど見たポンド円の例で見ると、最初は利益が出るのですが決済タイミングが不明確なので、仮にタイミングを次のQQEの2ラインのクロスにすると負けるケースも出てきます。
改善策としては、QQEのベースとなっているRSIとは無関係のインジケーターや指標を用いることですね。例えば、あるFXツールではQQE自体にボリンジャーバンドを加えて
を作ったり、移動平均線などを考慮して無裁量で勝率80%以上という実績を出しています。
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