この記事では4月22日に販売予定のThe AI自動売買 徹底マスター講座について、今回はこのFX商材の最重要ポイントである「AIで13億個のロジックを生成」について、推計ですが必要な時間を計算して商材の信頼性を評価します。ちなみに前回の記事ではFX版のレビューを行いました。

The AI自動売買 徹底マスター講座:ロジックの大量生成
以下のURLから実際の紹介ページにアクセスできるのですが
このページの中に以下の記載があります。
STEP1:2003年から2016年までのデータだけを使って成績がプラスになるロジックを大量生成する
紹介ページの他の記載と合わせると、おそらくAIでこのSTEP1を実施して13億個のロジックを生成したのだと思います。
で、もちろんこういうことは人間が1つ1つしてたら無限に時間がかかります。コンピューターだと高速処理ができますのでおそらく短時間で可能でしょう。ですが、、いくら高速処理といっても13億個というのはそれなりの数です。
どれくらいの時間がかかるのかそれこそAIにも聞いてみて推計してみました。
STEP1に2060年必要?
この種の推計は前提条件が少し違うだけで結果が大きく異なる事があります。その前提で以下を見ていただきたいですが
まず、紹介ページでは2003年~2016年のバックテストをしてロジックを大量生成したと記載しています。仮に1分足で13年分だとすると約680万のデータがありシンプルなルールでテストするだけだったら1個あたり「0.1秒」くらいでテストできるようです。ただ、テクニカル指標がそれなりに多い場合は1個あたり「5秒」程度かかるようです。
1個あたりテストが0.1秒~5秒だと考えた時に13億個だと単純計算でどうなるか?
STEP1の計算には4年~2060年の期間がかかるようです
…2060年は非現実的なので4年の方でしょう。。
でも。。
4年前?
仮に、最速で4年程度で終わったとしても4年前の人工知能は今のように優れてはいないはずです。
4年前の人工知能で考えたロジックがどの程度信頼できるのか、という話になってしまいますね。
逆に、1か月くらいで終わらせるようにコンピューターの環境を整備することも可能でしょう。
AIに聞いたのですが、4年かかる計算を仮に30日で終わらせる場合はコンピューターのスペックとして50コア必要なようです。
これはけっこう大掛かりな話になり仮の想定なのですが、AWS Graviton3という高スペック×低コストのPCを200台用意してだいたい25日くらいで計算できるようです。ただしその環境だと計算コストが500万円以上かかるようで、あまり現実的ではない気がします。
STEP1を現実的な時間で実施する他の方法
これまで紹介したのは正攻法で計算処理をした場合の話でして、現実的には他の方法もあるかなと思っています。
机上の空論の話を出ないのでその点はご容赦いただきたいのですが、結論から言うと2つ方法があって
- バックテストを超軽量化(日足の終値データだけ、など)
- テクニカル指標の掛け算をロジック数としてテスト
という方法で時間を短縮することもできます。2つ目の方法は、例えば
- EMAの期間:1〜200
- RSIの数値:1〜100
- MACDの数値:10~200
のすべての数値パターンを掛け算で出していき網羅すると、13億というのは意外にすぐに到達します(例として書いた3つのパターンだけでも400万通りあります)。
いずれにしても、あくまで可能性ですが何かしらの工夫を行って13億個のロジック生成にかかる時間を短縮した可能性があります。
例えば究極のロジックを作るために100年かかっても意味がありませんのでロジックの開発と時間というのはバランスが必要になります。
まとめ
The AI自動売買 徹底マスター講座ではAIを使って13億個のロジックを生成するところが最重要ポイントだと判断しています。
ですが、13億個のロジックまともにテストすると最低でも4年必要な計算となり、現実的ではありません。
推測の域を出ませんがテストデータを簡略化したり、トレードロジックで使うテクニカル指標とその数値範囲を指定するなどしてテスト時間の短縮化を行った可能性があります
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