何かのルールに沿って上昇トレンドが発生していてレートも上昇していたら買い、下降トレンドでレートが下降していたら売りというシンプルな方法です。理想だけ言うとトレンドに乗って、そのトレンドができるだけ長く同じ方向に進めばいいのですが、実際の場面ではトレンドが急に反転したり急なローソク足の急落急騰によって予期しない結果になる事もあります。
ただ、その中でも当サイトが良いと考えている3つのトレンドフォロー手法を紹介します。
移動平均線クロスオーバー
この手法は初心者にも適しています。また、巷で最も有名なテクニカル指標である移動平均線(MA)を使用します。ここでは3つの単純移動平均(SMA)を使用します。
SMAでの期間を9、21、50に設定しますが好みで10、20、50などに設定しても良いです。
期間50のMA(50MA)を使用してトレンドの方向性を捉えます。レート(ローソク足)が50MAより上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと見なします。そして9MAが21MAとクロスするのを待ちます。
50MAとレートを見て上昇トレンドと捉えた時に9MAが21MAを下から上へクロスしたときに買いエントリー、逆に下降トレンドの場合に9MAが21MAを上から下へクロスしたときに売りエントリーが可能です。ストップロス(損切ライン)は、50MA付近、または直近の高値安値にして、決済(利確)は9MAと21MAが再度クロスするタイミングです。
ボリンジャーバンドストラテジー
このストラテジーも、比較的有名なテクニカル指標であるボリンジャーバンド指標(BB)を使用します。また、期間50の指数移動平均(EMA)も使います。先ほどと同じくローソク足(レート)が50MAより上にあるか下にあるかで上昇トレンド、下降トレンドを捉えていきます。
ボリンジャーバンドとEMAを使った買いエントリー(売りの場合は位置関係が逆)
- ローソク足が50本EMAの上にある
- ミドルバンドの真上で長めのローソク足が現れる
- 1かつ2の場合、買いエントリーを行う
ストップロス(損切ライン)は例えば、ボリンジャーバンドのミドルバンドや50EMAの下などが考えられます。
MACDクロスオーバー
MACD(MovingAverage Convergence Divergence)は、オシレーターとしてもトレンド指標としても機能するので有名で使い方によっては強力なものです。ここで紹介する戦略は、MACDのクロスオーバーを探します。
- MACDをデフォルトの設定(EMA 12と16)で追加
- 200MAを追加
これまでの50MAと同じく200MAを使ってトレンドの方向を捉えます(レート>200MAなら上昇トレンド、レート<200MAなら下降トレンド)。
MACDクロスオーバー売りエントリー(売りの場合は位置関係が逆)
- レート>200MAを確認する
- MACDラインがシグナルライン(TradingViewではMACDラインは青、シグナルラインはオレンジ)を上から下へクロスする時にエントリー
- ストップロスは直近の高値
MACDラインがシグナルラインを上抜けするか、トレンド終わった時に決済します。
トレンドフォロー手法についてまとめ
この記事では、シンプルかつ強力なトレンドフォロー手法について3つ紹介しました。もちろん、これをベースにして様々なトレンド分析・環境把握方法を加えてトレード精度を高める事が可能です。
トレンドフォロー手法はトレーダーが最初に学ぶことが多い手法なのですが、いつしか軽視しがちになる手法です。一方で機関投資家はトレンドフォローを使っているというウワサもあり、決して軽視する事はできません。
ここで紹介した手法をぜひ試してみてください。
コメント